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注目に値するスタートアップとその商品

こんにちは、ニューヨーク在住女優、筒井あづみです。普段何気なくインスタグラムなんかを見ているといろんな商品の広告が流れてきますが、その中でも「おや」っと目をひいた、新しい、おもしろい商品をご紹介します。


Thousand Fell

今世界的にスニーカーブームだと思いますが、ニューヨークでも流行中です。特に真っ白のスニーカーがトレンドですが、白いスニーカーは汚れちゃう。

Thousand Fell はとてもシンプルな白いスニーカーのブランドですが、この会社のインスタ広告が目をひいたのは、水をこぼしてもはじくという動画を流していたから。汚れにも強く、さらに、リサイクルされたヴィーガン素材でできているということ。一足120ドルです。

ちなみに、白いスニーカーをすでに汚れている状態で販売している Golden Goose というメーカーも最近人気なんだそう。一足500ドル以上しますが、すでに履き古されたような見た目です。このようにわざと汚したり、着古したりしたような見た目のファッションを "distressed chic" というそうです。


ManiMe

続いてはシールのように貼るタイプのマニキュア、ManiMe。

様々なデザインがあり、ネイルシールが15枚入りで25ドル。

実はこのようなシールタイプのネイルは最近増えてきていて、他にもいろいろな会社から出ています。私のお気に入りは Incoco。

Made in USA ということですが、実は私が初めて Incoco と出会ったのは日本の百貨店のイベントコーナー。8サイズのシールが2シート入って1100円でした。うまく使えば3回分ぐらいにはなります。

シールタイプのネイルの何がいいって、とても簡単。不器用さんでもきれいにネイルをつけることができます。また、貼り付けた後、乾かす時間は必要ありません。かなりもちもよく(2週間ぐらいは平気)、落とすときは普通の除光液で落ちます。まるでネイルサロンに行ったようなきれいな仕上がり、そして色々なかわいいデザインがあるので、とても気に入っています。


Pepper 

続いて、小さな胸の人向けブラ、Pepper。これがどうして革新的かというと、アメリカには小さなサイズのブラがなかなかないのです!

アメリカの女性用下着屋さんと言えばほぼ Victoria's Secret の一強状態です。セクシーでもりもりのプッシュアップブラを売りにしている Vic Se。いろいろなところに比較的大きな店舗があり(空港でもよく見かけます)、アメリカ人にも人気ですが、観光客が多く買いに来ている印象です。

Vic Se のおもしろいところは店員さんに少なからず男性がいるところ。アメリカでは男性が女性にプレゼントとして下着を送るということがけっこうあるため、男性が買い物に来た時に相談しやすいように男性店員がいるのです。私が以前買い物に行ったときに男性店員さんについてもらいましたが、「この商品いとこが使っていたけど、とてもいいと言っていたよ!」という勧め方をされました(笑)

しかし最近はこの Vic Se 一強状態に波紋を投げかけるべく、いくつかのブラスタートアップ企業が現れはじめました。

まず初めに出てきたのが Third Love。こちらの会社の売りは、着け心地のよさと「どんな人にも合うサイズが見つかります」ということ。Victoria's Secret に真っ向から対立しているのがわかります。

そしてもっと最近に出てきたのが先ほどご紹介した Pepper です。最小限のパッドにとてもシンプルなデザイン。ということで、ブラはセクシー路線からシンプル、ミニマリスト路線へトレンドが変わってきているように思います。

また、アメリカではブラレットという、ワイヤなし、パッドもほとんどなし、という非常に薄いブラも数年前から人気です。ブラレットにカップはないため、普通のブラと違って、様々なかわいらしいデザインがあるのも特徴です。


さて、こういったインスタ広告から成功し、ソーホーに店舗を構えるまでに成長したブランドの一つに Dagne Dover があります。

とてもシンプルで洗練された見た目のバックパック。それにこのちょっと変わった素材はなんだろう、ということで注目を集めました。

ビジネスでも使えるくらい upscale なデザインのバックパック。機能性も優れていてバッグの中のポケットや収納が非常に多いのが特徴。コンパクトなのにラップトップから靴やら着替えまで入るたっぷりサイズで、Office-to-Gym を売りにしています。また、リサイクル素材でできているというのも特徴です。


どのブランドでも必ず売り文句にしているのが、エコフレンドリーやドネーションなど、地球のために、社会のために、という姿勢。こういったフィロソフィーがないブランドは今後はもう生き残っていけないのかもしれません。


以上、注目に値するスタートアップ企業紹介でした。

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