後悔はいけない？

後悔をしないためには！後悔をしない法則、後悔をしないための思考整理、みたいなのって世の中にすごくたくさんあるし、実際私も検索て読んで、ふんふんと納得することがあります。
でも後悔ってしちゃいけないものなの？そのことについて考えてみました。

後悔はいけない？

そもそも後悔ってしちゃいけないものなのでしょうか？

後悔とは、自分のしてしまったことを、あとになって失敗であったとくやむこと。

ん？悔やんでも、よくない？

失敗しない人っているのでしょうか。たとえば今日ピンクが正解でも明日は世論的にも研究結果的にも赤が正解になるかもしれない世の中で、自分の発言や行動で後悔しない人、すなわち「自分のしてしまったことを悔い改めない」方がよっぽどやっちゃいけないと思います。

相手に対して失礼なことをしてしまったり、後悔する発言をしてしまったら、誠実にきちんと謝るべきです。結果相手が許してくれなかったとしても言い訳や御託を並べず誠実に誤り後悔し反省するものです。

後悔するような行動はしないほうがいいですよね、後々悔やまないように今、誠実に行動、発言しましょうねというのを端折って「後悔しないように」「後悔しないためには」という結果論が先走って、あたかも後悔自体が悪いもののようになっているのではないでしょうか。

しちゃいけない呪縛

絶対に覗いてはいけない、鶴の恩返しでも有名な話で、絶対にしちゃいけないと言われるとひとはしたくなるものです。

「後悔しないように」「後悔しないためには」といかにも後悔がしちゃダメなもので、後悔しちゃったことに落ち込む、もしくはあたかも後悔していないかのように自分の気持ちをすり替えて”全然後悔していません”と気持ちをすり替え隠しごまかしているのではないでしょうか。

していいよ

あの時こうすれば、こういえば、こうしてたら違ったかな、ああ言ってたらどうなってたんだろう。こういう後悔って全然していいとおもいます。後悔して反省して原因を追究してPDCA回して、人って成長していくものではないでしょうか。

相手があることだから。相手だって思考があって感情があって、今日Aって思っていても明日はBかもしれないし、全然知りえなかったFになるかもしれない。この間はAで成功して、今日またAって言ったら怒っちゃって。でもこないだAだったんだから怒るほうがおかしい！ではないんですよね。今日までの経緯は？このあいだから今日までどれほど日にちが空いた？その間私は変わっていない？私にだって変わったことがあるんだから相手だって変わってて当然なんです。それをこちらがAだと勝手に思い込んで判断してAを押し付けるのは違います。

それにね、そうならなかった自分は今ここにいないんです。
そうなっちゃったから後悔して反省しているけど、そうならなかった自分は存在しないんです。それを知っているか知っていないかで後悔の質や期間は変わってくると思うんです。開き直り、あきらめろって言ってるわけではないです。その時はそれが最善と判断し発言した、しかしこういう結果になってしまった。でもそうならなかった結果はもうないのだから次回同じことがおきたときは、そうならないよう、違う判断決断ができるよう成長しよう。それが正なのではないでしょうか。

今できる事

恋人や親、友人など、大切な人と喧嘩してしまった人は、喧嘩しなかった自分は存在しないことを認識しつつ、今から1時間ものすごく後悔してください。そのあとに、どうしたいか、どうなりたいか考えましょう。

そして、そのためにはどうするかを考えましょう。自分が誠実でなかったことがあるなら時間がかかってもいいので謝りましょう。自分が誠実だったのに、想いが伝わり切らず相手を怒らせてしまったら伝え方を考えましょう。かたくなに拒まれても手段はあります。いろんな手段を考えてみましょう。

「自分はこんなにやっているのに」とおごってはいけません。どうしたいかのゴールに向かって、後悔してないもんなどと自分の心をごまかさずに、心に素直になりましょう。そして素直にどうしたいと思っているかを伝えましょう。伝えたつもりになっていませんか？打算的になっていませんか？
飾らず短い言葉で率直につたえましたか？

怒って許せないでいても相手は人間です。怒り続けたり、嫌いつづけているのも大変です。あなたとはほかの要因も抱えているかもしれません。今すぐは叶わなくとも1年、5年、10年かかっても、自分の素直な気持ちを持ち行動しましょう。もちろん自分の心に素直に誠実ですが相手の思いも受け入れましょう。そうしていく中で後悔をしてもそれは全然悪いことではありません。反省して後悔して、さらに素敵な人に成長していきましょう。完璧な人も、子供の頃はおねしょをしたかもしれません。遅刻をしたかもしれません。約束をすっぽかしたかもしれません。

しちゃいけない呪縛から、まずは、解放しましょう。