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特別支援教育と教員

私が教員をしていた頃から
特別支援教育を指導できる
 教員が少ない

という現状があります。

私もそれは感じていたので
世間は正しい判断をしていると
私としては思います。

私が産休・育休を取得する時も
産休・育休代替教員が見つかるまで
時間がかかっていましたし。。。

しかも、見つかった代替教員は、
特別支援教育に
携わったことがない教員でした。


さて。

教員は研修を受けるのも
仕事の一つなのです。

ですから、
特別支援教育の研修は
毎年受講していました。

区の研修も都の研修も。

何百人という人数の教員が集まる
ホールで発達障害の知識や
特別支援教育の知識について
毎回のように学んでいました。


毎回のように、です。


つまり、
教員は知識だけをたっぷりと
学んでいる、ということになります。

学びすぎて「またか」という感じが
当時の私にはありましたが・・・。


このことを私の師匠であるT先生も
危惧していらっしゃいました。

「知識はわかったから、
 ケース会みたいなものを
 研修に組み込んで欲しい」

そうおっしゃっていました。

つまり、学んだ知識を
どのように生かすのか、という
実践のところまで
研修には含まれていない
のです。

区の研修でも都の研修でも
「明日の指導に活かせると良いですね」
というような、進行役が
そんな文言で会を閉じていましたから。


特別支援教育の専門教員である
支援学級や通級の教員の学びを
確かなものにするためには、
私は知識と実践、それから
考察が必要だと思います。

学校では「校内研究」というものが
存在するのですが、
これは全ての教員が対象ではあるものの、
実際に教員同士の意見交換会が
実施されるのは各学年、または
低中高学年で1名であり、
それだってたった1時間の授業を
観察してのもの。

ケース会とは程遠く、
教員も「今日見た限りでは」という
言葉をつけて意見をしたり助言したり
している状況です。


だんだんと話が
まとまらなくなってきたので
ここできちんとまとめます。

特別支援教育を専門分野として
教鞭をとっている教員は
実際の指導に役立つ研修が
欠けている状況です。

特別支援学校の教員は
その専門性を高められるよう、
研修が充実してきているようですが、
まだまだだなという感じがします。

実際の指導に役立つ研修が
十分になされていないと、
教育自体が歪んできます。

通常の学級のミニチュア版が
特別支援学級や通級ではないのです。

でも実際に特別支援学級では
ミニチュア版のような指導が
実施されているような、
そんな気がしてならないのです。


私の視点から見ると、
特別支援教育を
専門分野としている教員は、
実践に活かせるような学びを得たくても
知識止まりだという教員たちで
溢れかえっているような気がします。

真剣に学びたいと願っている先生方に
私のスキルがお役に立てれば嬉しいなと
実感している今日この頃です。

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