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口唇ヘルペスと恋するぼっち

口唇ヘルペスになりました。いや、正しくは「再発」しました。ふと思った、めちゃくちゃへんてこな話をします。

ヘルペスウイルスは日本人の半数が感染しているそうです。「ウイルス」っていうと、このご時世響きが悪いですが、ヘルペスはその辺どこにでもいる菌のようです。
私ももれなく感染者なわけですが、厄介なことにこのウイルス、「一生治らない病気」なのです。

私がはじめてヘルペスになったのは就活生のころ。単純な唇の荒れではなく、ピリピリした痒みがあり、おかしいと思って病院に行ったらヘルペスと診断されました。
就活のストレスからなる、よくあるパターンの発症例です。

初めて病院で「治らない病気」と知った時は絶望感がありました。ああ…私は今後ストレスを感じるたびにこの病気を発症するんだ…と。
運良く小さい頃からアトピーやアレルギーが全くなかったので、「持病を持ったんだ」という感じがありました。

やはり、その後も仕事が忙しくなったり、彼氏と喧嘩したりするたびに、ヘルペスは時たま目を覚まし、私の上唇の右端に居座りました。今もです。厄介で、痒くて、痛いです。

ただ、いつからでしょうか。いつもいつも定位置に顔を出すヘルペスを見て、何故か愛おしくなってしまっている…。
本当に自分で書いていてアタマがおかしいと思いますが笑、謎の愛情を持つようになってしまいました。

いつどんなところに現れるか分からないケガや病気と比べて、「ストレスを感じた時に上唇の右端に現れるヘルペスくん」のほうが自分のことを分かってくれているような、分かった上で注意をしてくれているような、「無理しないでね」と声をかけてくる恋人のような…。これはもはや恋なのかも知れません笑。

いつも身体の中にもう1人いて、一緒に生きていて、たまに生きている証を出してくる。
ニンゲンとの繋がりが希薄だからか、そんな繋がりにときめいてしまいます。

厨二くさくなりますが、精霊や守護霊がついてる人ってこんな感じか〜と(違う)。

私のなかのヘルペスくんは、精霊か守護霊か悪霊かただの菌かは分からないけれど、私が死ぬまで一緒に生きていく。会社を辞めても、彼氏と別れても、親が死んでも、私とヘルペスくんは一緒。
そんな壮大なことを考えたら、私のことを1番知っている唯一無二のパートナーなのだなと感じたのでした。

完治しない病気になったんじゃなくて、一緒添い遂げるパートナーを手に入れたと思うなんて、、、
妄想が激しくなるのは、ヘルペスの副作用でしょうか笑。

脳まで侵食されちゃったなら、もはやこれまで。
悪化しないうちに、おやすみなさい。

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