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ITとは

ITとは、「情報」を処理するための「技術」です。
「Information Technology(インフォメーションテクノロジー)」の略で、日本語では「情報技術」と訳されます。
この「情報」と「技術」とは、どういうものなのでしょうか?

情報

情報は「考える材料」だと思います。
では「考える」とはどういうことなのでしょうか?
個人的には「考える」とは「問い」から「答え」を導くことだと思います。

例えば、「りんごが欲しい」と思います。「どうやって手に入れるか?」という「問い」に対して「スーパーAでリンゴを買う」という答えを出した場合、答えを出す間に行ったことが「考え」となるしょう。
ところで、この答を導くためには「スーパーAでリンゴを買える」ことを知らないとできません。この「スーパーAでリンゴを買える」が「情報」です。
「スーパーAでリンゴを買える」と知っていれば答えは「スーパーAへ行く」となるでしょうし、「農家Bでリンゴを買える」と知っていれば答えは「農家Bへ行く」となるでしょう。情報により答えが変わることは、よくあることだと思います。

技術

「機械技術」「電子技術」「医療技術」など技術と付く言葉はいろいろありますが、いずれも自然の法則を科学的に解明し、応用しています。つまり技術は「科学を応用して人間の生活に役立てる方法」だと思います。

情報は形のあるものではないため、何かしらの形に置き換えて扱う必要があります。人であれば、絵や文字を使い、紙などに書くことで保存できますし、それを郵送することで伝達できます。
コンピュータでは情報を2種類の符号に置き換えて取得、加工、保存、伝送することが必要で、そのために必要な技術が情報技術です。

取得

コンピュータが扱える形にしてから情報を取り込みます。
キーボードを操作すると、キーに割り当てられたコードを本体へ送信します。コンピュータは、受信したコードを処理して情報として取り込みます。
マウスを操作すると、画面上のカーソルを移動した分だけ移動させます。これは、カーソルを移動させる方向と距離を同時に取得していることになります。

加工

コンピュータ内にある情報に変更を加えます。
キーボードから入力した文字を漢字へ変換したり、文章の一部分を切ったり(カット)、貼ったり(ペースト)、複製したり(コピー)できます。
画像を編集するときは、指定した色で塗ったり、必要な範囲のみ切り出したりできます。

伝送

情報を信号へ変換して一方から他方へ伝えることです。
SNS へ投稿した文章は、LAN ケーブルや光ファイバーケーブルやWi-Fi 無線通信にて伝送されます。LAN ケーブルでは電気、光ファイバーケーブルでは光、無線では電波を利用します。
コンピュータは情報を符号化して扱いますが、他のコンピュータに伝えるときは信号に変換して伝えます。LAN ケーブルでは電圧の変化、光ファイバーケーブルでは明暗を利用して信号へ変換します。

伝送は、こちらが送る情報を相手に正しく伝わる必要があります。そのためには、相手も信号の意味が理解できなくてはなりません。そこでコンピュータの通信では「決まり事(Protocol:プロトコル)」を決めて通信します。

保存

符号を自然界の何かに置き換えることで形のあるものへ記録できます。人が持つ情報を文字にして紙に書き留めるような感じです。

電子であれば、コンデンサという電子の器に電子が有るか無いかの違いで2種類の記号を表します。電子の「量」が基準値以上あれば「有り」、そうでなければ「無し」とすることで、製造したコンデンサの歩留まりが高くなります。このように置き換えて記録する方法には、磁気のN極とS極を利用したハードディスク、光の反射光の有り無しを利用したBDやDVDなどもあります。

電源を切っても記録した内容が消えない保存先をストレージ(Storage:貯蔵庫)」といいます。
ストレージには、ハードディスクやSSD などコンピュータに内蔵されていたり直接つなげているものの他に、インターネット上にある場合もあります。


情報の入出力

情報は考える材料ですが、頭の中に取り込まないと使えません。

人間の場合は、「五感(見る・聞く・触る・味わう・匂う)」を感じる感覚器があり、それらが受けた情報を脳へ伝えます。答えは情報として頭の外に出しますが、その時に音声や文字や図を利用します。
コンピュータはキーボード・マウス・マイク・カメラ・スキャナなどから情報を取り込み、モニタ・スピーカ・プリンタなどで情報を外に出します。

ICTとは?

ICTのCは「Communications(コミュニケーションズ)」のCで、日本語では「通信」と訳されます。「伝達」という意味もあり、自分以外へ情報を伝えることを言います。
今の情報技術は通信技術とのつながりが強いので、ITでも通信が含まれることが普通です。

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