見出し画像

「オリジナリティ」のよくある勘違い

こんにちは。編集者、出版コンサルタントの我妻です。
5月もあっというまに後半戦に突入です。
月内に提出したい企画書がまだまだありますが、全部通過できるよう仕上げていきます!

AI時代だからこそ
自分で選んで表現することが差別化に

先日、ChatGPTの最新モデルがリリースされましたね。
SNSでも話題になっていたので、私も久々(1年ぶりくらいかな💦)に使用してみました。
正直、以前使ったときは「間違いも多いし、言われているほどでもないんじゃない?」くらいに思っていたのですが、精度があがって驚くほど進化してます。
今さらかもしれませんが、「私の仕事大丈夫かしら…」と改めて脅威を感じましたね……。

ご存じのとおりAIを使えば、文章作成はもちろん、企画や構成案の提案もより手軽にできるようになりました。
すでに活用している人も多いでしょうし、活用しながら企画書を作ったり、執筆したりということが普通になってくるでしょう。
この流れは止められないし、ならばむしろ上手に活用したほうがいいですよね。

大切なのはAIの提案に対して、自分自身が「何を選ぶか」そして、選んだものをどのように表現をするかということ。
そう考えると、ますますその人個人の考えや表現方法=「自分の言葉」が大切になってくるというわけです。
その人自身にどんな「オリジナリティ」があるかで、様々な評価が変わっていく時代になっていきそうです。

目立つ!  他と違う!に
とらわれてない?

とはいえ「オリジナリティ」が大切、「自分の言葉」を持ちましょうというと、よく誤解されるのが人と違う言葉を使う、奇抜な表現をするということです。

これはむしろ逆効果なことが多いです。
なぜなら、言葉そのものに捉われて「伝わる」ことが後回しになるから。
まあ「ちょっと何言っているのかわからないです」状態になることが多い……。

それに、何か発言するときでも、他と違ったことを言わなくては……と意識すればするほど苦しくなりませんか(少なくとも私はそうなりますが)。

以前、出版社在籍時に見た企画書のタイトルで「経営者は宇宙船に乗れ」的なものがありました。
内容は宇宙船とは関係ありませんでしたし、必然性もなかったので不思議に思いなぜかを聞いてみたら、出版プロデューサーに編集者の目にとまる変わったタイトルを付けろと言われたからとのことでした。
本人の中では何か意味があったのでしょうが、言いたいであろうことは残念ながら伝わってきませんでした(もちろん企画も通らない)。

自分が何気なく使う言葉や
話すことに注目してみて

「オリジナリティ」や「自分の言葉」は人の使っていない言葉や表現をすることではありません。
「オリジナリティ」は普段自分がよく使う言葉や表現の中にあることがほとんどです。

普段何気なく話していることや、書いていることには意識しなくてもその人の個性が現れるもの。

自分が普段どんな言葉を発しているか、書いているかを意識して見ていったほうが、奇抜な表現を探すよりもオリジナリティが見つかると思います。

今日の記事があなたの出版活動の参考になればうれしいです。

今日のBGM

「HONEY(ARE U COMING?)」Maneskin



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?