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観たもの、聴いたもの、読んだもの(2023.09)


01.活字本

01.トキオウィルス

都市伝説をまとめた短編集。
SFのあとがきで紹介されていたのを読んで購入。(伴名練)
人から聞いた噂という形で語られる。
1つの話が数ページしかないため、スキマ時間に読めるのが良い。
個人的には『祈りの箱』という出稼ぎ外国人を救うコインロッカーの話が良かった。
僅かなお金でも人の人生を変えるきっかけになるのは良い。

02.はぐれ宮司の 事故物件 お祓い事件簿 1500件超の現場を浄化!

事故物件を祓う宮司の事件簿。
心霊体験を中心に活動内容を紹介している。
高齢者の孤独死や自殺率の増加によって需要は急増しているらしい。
(2023年に法人化)

まさか神社業界にこのようなイノベーションがあるとは思わなかった。
依頼を受けて現場で霊を祓うというのは、活動としてはゴースト・バスターズに近いと思う。

03.ドーパミン復活禁欲法【対話版】: 読むだけで人生が激変するポルノ脳からの解放とオナ禁の手引き

kindle unlimited無料。
デジタルポルノが脳に与える悪影響と、止めることの効果が書かれている。
内容は『フェルミ漫画大学』から抜粋されたもの。
人間は1日に分泌できるドーパミン量が決まっており、自慰行為をするとドーパミンの総量が下がってしまう。
またデメリットとしては、

  1. 倦怠感が抜けなくなる

  2. 何かしよう」という行動力が低下する

  3. 本来楽しいはずのことが楽しめなくなる

  4. 体毛が濃くなる一方で頭髪が薄くなる

  5. 脂ぎった顔になる

  6. 体臭がきつくなる

と言ったものが上げられている。
良いことが殆どないので、実践しようと思った。

04.コンテンツマーケティング最前線02 コンテンツ制作の極意

kindle unlimited無料。
6人の人間にコンテンツマーケティングの極意をヒアリングしている。
内容は結構薄めだったが、セーラ服おじさんのインタビューは面白かった。
正当な理由があれば人は動ける。
というのは真理だと思う。

  1. なんとなく書いた原稿は読まれない

  2. 消費する人にとって何らかの「発見」があるコンテンツを

  3. 「目的のあるコンテンツ」こそが良質なコンテンツ

  4. 金儲け意図が見えると周りはドン引く

  5. 知名度があってもマネタイズできるとは限らない

すなわち、主人公がいて、解決しなきゃいけない課題があって、達成したいゴールがある。
これら3要素がそろった時、人はストーリーを感じるのだと思います。

コンテンツマーケティング最前線02 コンテンツ制作の極意

05 .七回死んだ男

祖父の死を防ぐために、同じ日をループする話。
ループSF×ミステリー。
似たような設定のアニメやゲームは多いが、この作品が書かれたのは1995年
後発のクリエイター達に多大な影響を与えたに違いない。
特にうみねこのなく頃には、類似点が多い。
(ループ・親族の遺産争い)
この作品は設定もさることながら、推理パートが巧みで驚いた。
約30年前の作品でありながら、未だに名前を耳にするのは納得である。

登場人物の中では、段々とポンコツっぷりが表に出てくる舞姉さんが好き。

06 .#真相をお話しします

ちょっと怖い短編集。
幽霊等の怪奇現象は出てこない。
作者がコメントしている通り、ターゲットはZ世代。
飽きさせないように、数ページごとに盛り上がる展開になっている。
マッチングアプリ、ZOOM飲み会、YouTuberなど、最近の流行りを取り入れているのは面白かった。
読書が苦手という人も楽しめると思う。
ただ、最後の短編は某映画と似すぎていたので、流石にツッコミを入れたい。
25年前の作品だからZ世代は観てない人も多いと思うが、名作なので中々挑戦的。

コミカライズ版もkindle unlimitedで1巻が無料だったので、読んでみた。
画力も安定しており、原作の雰囲気は再現できていた。
活字を追うのが面倒な人はコチラでも良いかも。

07 .ツインスター・サイクロン・ランナウェイ

kindle unlimitedで1、2巻が無料。
SNSでフォローしている人が絶賛していたので読んでみた。
ガンダムの出てこない水星の魔女。
身体が大きくて穏やかな女の子と、身体が小さくてツンツンとした女の子がバディになって宇宙遊泳する魚を獲る話。
いわゆる百合SFというヤツだが、設定はキチンとしたSF。
映像化したら映えると思っていたら、コミカライズされていた。

上手く行けばアニメ化も期待できそう。
LGBTQが叫ばれる世の中だから、時代にもマッチしている。
現在2巻を読んでいる最中なので、来月にはレビューをしたい。

08 .天国までの百マイル

久しぶりの浅田次郎。
文章が恐ろしく読みやすい。
中高年向けのラノベと揶揄されるのも納得。
バブル崩壊で仕事と家族を失った男が、病気の母を助けるために奮闘する話。
お涙頂戴の展開なのだが、言葉選び方が上手いので心を揺さぶられる。
主人公には感情移入できなかったが、無職の主人公を養ってくれるキャバレー嬢のマリが良かった。
傷ついた男を癒やして、再起したら男の元を去っていくのは、聖母過ぎると思った。
恋人と母親の中間的存在は男にとっては理想だけれど、そこまで来ると非現実的に感じてしまう。

02.マンガ

01.近所の最果て 澤江ポンプ短編集

kindle unlimited無料。
『パンダ探偵社』の作者の短編集。
初期作品は作者の癖が散らばっているのでファンにはオススメ。
最近作者が闘病中と知り、ショックを受けている。
才能のある作家が未完のまま引退するのはツラい。

02.よいこの黙示録

作者が亡くなったため未完の作品。
小学生による宗教ツクール。
宗教の作り方と布教の仕方を丁寧に描いている。
教祖と教義が決まったところで話は終了。
面白いのだけど、続きは永遠に読めないので、おススメしづらい。
日本度は宗教≒カルト団体のような印象が強いが、2000年以上続いている組織と考えれば、学ぶところもあると思う。

03.アニメ

01.無職転生 シーズン2

引き続き視聴。
学園編はシーズン1よりも話が動かないので、若干物足りない。
やっぱり徐々に世界が広がっていく感じが欲しい。
普通の異世界転生に比べれば圧倒的に面白いのだが、1が面白すぎた。
申し訳ないがヒロインのシルフィは、エリスと比較すると魅力が落ちる。
やっぱり暴力系ツンデレヒロインはベタだけど強い。

13話まで見たが、シーズン2はED治療しか印象に残らなかった。

02.BanG Dream! It's MyGO!!!!!

頑張って最後まで見た。
最後はライバルチームの宣伝と、お嬢様キャラが貧乏暮らししていることが判明して終了。
このアニメ、最後までハマることが出来なかった。
メンバーが仲の悪いバンドアニメというのは斬新だったが、それ以上の物は見つからなかった。

03.BLEACH

涅マユリの活躍がなければ、尸魂界は崩壊していた。
作者のお気に入りと言え、活躍しすぎて笑った。
隊長達はもう少し頭を使って戦うべき。

そして、ようやく自分の好きな鞘伏が出てきた。
斬れ味が良すぎて納める鞘がないというのはオサレ過ぎる。

04.ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜

OPに出てくる金髪外国人がやっと出てきた。
アメリカ人だと思っていたら、ドイツ人だったのは予想外。
相変わらず話のテンポが良くて面白い。

この話はゾンビものに見えるけど、テーマは「目的を失った社会人が自分の生き方を考え直す物語」
精神的に死んでいた主人公が、ゾンビ社会で活力を取り戻すというのが面白い。
願わくば、願い事をコンスタントに叶えて言ってハッピーエンドで終わって欲しい。

05.呪術廻戦

渋谷事変。
五条悟が大活躍。
アニメにすると絵が映える。
メロンパン入れにされた夏油傑のシーンにも大満足。
覇権アニメだけあって、見ていて不満のない出来。
そして、このタイミングで本誌のネタバレをXで喰らった。

04.映画

01.ゴッドファーザー

https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B4%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%83%BC-%E5%AD%97%E5%B9%95%E7%89%88-%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89/dp/B00G9SJA58

アマプラ無料。
説明不要のマフィア映画の名作。
3時間の上映時間は、時短に慣れきった身としてはツラい。
面白いのだけど、テンポがゆったりとした部分が多かったので3日間に分けて観た。(1日1時間)
ドン・コルレオーネ(父)とマイケル(息子)の関係は武田信玄と勝頼に似ていると思う。
カリスマ性のある父の代わりになるために、冷徹に生まれ変わる主人公は闇落ち感もあった。
そう考えると『STAR WARS』のアナキンがダース・ベイダーになるまでの過程にも似ている。
初見では理解できない部分もあったが、何度か見直すことで凄さの分かる映画だと思う。

02.オオカミの家

話題性に乗せられて観に行った。
元ナチスのショタコン人間が作ったカルト集団がモチーフになっているらしい。(コロニア・ディグニダ)
ストップモーションアニメで、映像のインパクトは凄い。
しかし、目が疲れて15分で爆睡。
隣の席のカップルも撃沈していた。
美術館で流すような前衛的な映像作品を60分鑑賞するのはツラい。
定期的に聞こえてくる「マリーアー」という男の声だけが、印象に残った。
1,900円は昼寝代だと思えば、安くないかも。

05.ドラマ

01.どうする家康

石川数正出奔のエピソードに涙。
史実をプラスの方向に解釈するのが上手くて驚いた。
脚本家の人、前半と交代したかと思うくらい最近の展開が良い。
キャラ作りの上手さとストーリーがようやくマッチしたと思う。
しかし、最終回まであと3ヶ月。
ここから盛り上げつつ、キレイに終わるだろうか。
どうする脚本。

06.音楽

01.SPECIALZ

『呪術廻戦』渋谷事変のOP。
King GnuのPVは意味不明だが、アニメのOPは超絶格好いい。
アニメを見ている内に曲にハマったパターン。
iTunesで単曲購入決定。


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