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観たもの、聴いたもの、読んだもの(2024.04)


01.活字本

01.人間はどこまで家畜か 現代人の精神構造

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タイトルに惹かれて購入。
序盤は面白いのだが、中盤以降が冗長気味だった。
この本で初めて知ったのがイスラエルのキブツで行われた実験
子どもを一箇所に集めて、集団で育てるというもの。
一見合理的に見えるが、このシステムで育った子達は成長すると情緒不安定な傾向が見られた。
つまり、0歳から預けられる保育園というのは愛着障害のリスクは多少ありそうだ。

02.恋に至る病

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Kindle Unlimitedで無料。
支配の悪魔的ヒロインと気弱な主人公の話。
青い鯨ゲームがモチーフになっており、ヒロインがアプリを通じて人を洗脳していく様子が丁寧に描かれていた。
対象年齢は中高生向きだと思うが、最後の4行で話の奥行きが広がった。
斜線堂有紀作品は、どんな作品でも一工夫しているところが好き。

03.本の背骨が最後に残る

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斜線堂有紀のホラー短編集。
小林泰三や平山夢明ばりの残酷世界だが、ファンタジーとSF要素を1つまみ入れて読みやすく仕上げている。
表題作と『痛妃婚姻譚(つうひこんいんたん)』の独特の世界観がとても良い。
文庫化前なので1,870円するが、買って良かった。
『回樹』と合わせてもっと売れてほしい。

04.THINK AGAIN 発想を変える、思い込みを手放す

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アダム・グラント先生の新作。
この人の本は、新しい物の見方を提示してくれるところが良い。
自分の考えに固執することのデメリットと、思い込みを手放す方法が事例を交えて紹介されている。
iPhoneに敗れたBlackBerryの話は、元BlackBerry信者の自分としては納得する部分が多かった。

脳の処理速度が速いからといって、柔軟な思考の持ち主であるとは限らない。
どれだけ高い能力を持っていても、考えや見方を変えようとする意思がなければ、多くの再考察の機会を見過ごしてしまう。
ある研究によると、知能指数テストのスコアが高ければ高いほど、より速くパターンを認識できるため、既成概念にとらわれやすいという。

THINK AGAIN 発想を変える、思い込みを手放す

地位や名声や力に執着する「ファットキャット症候群」(成功により自己の無能さを認めなくなり、機会を見失うようになる精神状態)に陥り、現状に満足し、自分の考えを疑うことも信念を試すこともしなくなる。

THINK AGAIN 発想を変える、思い込みを手放す

面白かった話としては、スティーブ・ジョブズがiPhoneの開発に反対していたこと。
部下に説得されて考えを変えたが、当初はデメリットを上げて罵倒していたらしい。

ある研究によると、既存のものを変えることに抵抗する人には、変わらずに残るものを提示するのが有効だという。人は、その一部に古いもの、継続するものが含まれていれば、新しい構想を受け入れやすくなる。戦略が進化しても、アイデンティティは持ち堪える。

THINK AGAIN 発想を変える、思い込みを手放す

iPhoneはiPod Touchの延長線上にあるため、受け入れられる土壌はあった。

02.マンガ

01.よふかしのうた

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1~6巻まで無料だったので試し読みしたのがマズかった。
残りの巻はサンデーうぇぶりで無料広告を見ながら読み進め、16巻まで読了。
残りの巻はKindleで一括購入した。
まさか少年誌の漫画にズブズブにハマるとは思わなかった。
登場人物の心理描写とストーリー運びが上手くて、スルスル読める。
特に修学旅行の北海道編はキクさんが最上級の魅力的なメンヘラムーブしていて良かった。
魔性感は『チェンソーマン』のマキマさんを超えていると思う。
1点だけ不満点としては、ナズナの母親の謎が放置されたままのこと。
容姿が瓜二つだったこと、へその緒の入手経路、父親の存在、これらが中盤で意味ありげに語られつつも、触れられることはなかった。
恐らく、話の流れ上で雑味になるから回収しなかったのだと思うが、モヤモヤしている。
完全版を出すときはぜひとも解説して欲しい。

02.ナチュン

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進化させた豚が神を想像するシーンが読みたかったので購入。
2頭のつがいの豚を引き離して、1頭には拷問をさせるという実験は壮絶だった。
この作品、話が難解過ぎて理解に苦しむが、所々面白い描写が多い。
そのため、作品として記憶に残るのだがあらすじが思い出せない。
名作SFになりそうな要素が散らばっているが、上手く料理しきれなかったのかもしれない。

03.アニメ

01.ダンジョン飯

第二期がついにスタート。
OPとEDも変わり、OPは星野源だと思ったら違った。
原作は読了済みだが、最後に読んだのが数年前なので、新鮮な気持ちで見ている。
他パーティーと合流してからのファリゴン戦闘は原作より迫力があった。
あと、アニメを見てからチルチャックが好きになった。
やっぱり常識人のオッサンは1人必要。

02.キングダム

同僚が勧めていたので視聴。原作は3巻まで読了済み。
内容はヤンキー漫画の時代設定を中華にした感じ。
わかりやすくて面白いのだが、想像していたよりもフツーの少年漫画だった。
何と言うか昔読んだ『覇王伝説驍』の個人的には好み。
というか序盤の展開が似ているせいか、既視感の方が多かった。
でも売れているということは、今後盛り上がるのかも知れない。
(今は弟から王位を奪還したところ)

03.無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ Season2

主人公がEDを完治した後の話。
正直、Season1と比較すると話がスケールダウンして面白くないのだが、惰性で見ている感じ。
(2話のロキシー師匠回のような感動がない)
なろう系の中でもトップレベルの作品であることは間違いないのだが、話が動かなくてヤキモキしている。
早く家族と合流するために旅に出て欲しい。

04.映画

01.リゾートバイト

500円で課金して視聴。
監督は都市伝説系の映像化に定評のある永江二朗監督。
魔改造された『きさらぎ駅』と同じでゲラゲラ笑える内容に仕上がっている。
まさか原作を無視して、他の怪異をメイン級のモンスターにするとは思いも寄らなかった。
ホラーを期待する人にはオススメできないが、B級のトンデモ展開が許せる人なら気に入ると思う。
自分はこの監督の作品は今後もウォッチし続ける。

02.すずめの戸締まり

金曜ロードSHOW!で視聴。
映画館で観たので2回目。
序盤の流れるような滑り出しと、すずめのフィジカルに感動。
中盤以降の失速感はいつも通りだけど、SNSを活用した話作りは新しかった。
こういう展開は巨匠と言われる70代には作れないと思う。
あと、RADWIMPSを流しながら展開を圧縮する技法を多用しないところが面白かった。
多分『君の名は』以降で真似されすぎた影響。

05.音楽

01.堕天

『よふかしのうた』のアニメで知った。
アーティスト名をクリスピーナッツと間違えがち。
最近やたらとタイアップされている気がする。
失楽園と吸血鬼になることをかけている感じがオシャレだと思った。

02.よふかしのうた

同じく『よふかしのうた』のアニメで知った。
原作を読んでから聴いてみて良さがわかった気がする。
9時に寝るのはなんか嫌だった
という歌詞が妙に共感できて頭に残っている。
学生の頃って何故かよふかしに憧れてた。
(今は早く寝たい)

03.キラキラの灰

『ダンジョン飯』2期のEDテーマ。
丸井先生のオリジナルイラストが見れるだけで幸せ。
歌詞はファンタジー要素がうっすら入っている。
一気の『Party‼️』も良かったが、こちらもなかなか良い。

04.びばのんのん

ドラマ『サ道』のエンディングテーマなのだが、MVは日本昔話風。
ダイダラボッチと老人の悲話。
怒りに任せて自分の親しい人を食べてしまった展開は『ONE PIECE』のビッグマムを思い出させた。
老人が体内で分解されてバラバラになる映像が印象的。

この曲、サウナの整い中のイメージにピッタリ。
0:37~の辺り)


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