見出し画像

日本アパレル正念場

このtweetでは、ブランドのブレ無さが功を奏した様です。

日本アパレルでは、トレンド企画系のブランドは、『意識高い人(陣)』みたいな枠組みで、少しお高めだったり、これがかの!と言わんばかりのロゴが入ってたりして、逆に手に取り辛くなっちゃうんですよね。

低迷期を迎えて長らく。賃上げ無しも営業して、その間に海外のファストファッションが店舗を構えるまでになり、日本人のファッションへの意識が低くなった中で、トレンド企画に長けたブランドも少し遅れて企画商品を発表しなければいけない。

例えばレジ袋有料化の際、布製ショップバッグを売り出した。元々レジ袋を持つ人達にとっては、私が¥980で買ったのと同じクオリティーで¥400高いと感じる。しかも今更。そのブランドが好きなら買ってもいい。
ここで先程のtweetの様なブランド力があるかが問われる。

アパレルはトレンドを追うんじゃない。トレンドをつくるんだ。

これが今は亡き日本アパレルの姿。
低迷期の始まりに、これを忘れずやって来れた例がギャルブランド。母娘でショッピングと、1ブランドが20年も続いている。元々定価だったのも幸いした。
もう一例が、退職を控えた年齢層をターゲットにした低価格帯の有名ブランド。

しかし、「これからは?」と十年間困惑している、一貫性のない、その時の流行りを追い続けただけのトレンド企画系ブランド。左右するのはその顧客数。それは当時の雇用状況も影響があると思う。

就職氷河期時代、カリスマと呼ばれる店員までもがアルバイトだった。アパレルは何処もアルバイト採用だった。大手は時給も安かった上に自由が効かない。ここが大手の無難性に繋がり、個性というブランド力を失う事になった。

強い日本ブランド

例えば今治タオル。どこまでもタオルの本質と良質さを追い、自信があるから故の白。
倉敷デニム。太めのオンスから伝わるのは糸の上質さと耐久性。日本の藍染め。デザインから伝わるのはオンス+シンプル故に、履き込む楽しみがあるから。

愛されるブランドには芯が必要なんだと、とことんかんじました。


ありがとうございます。新しい辞書を左手に、成長したいと思います。