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初めての出産で入院生活を送る、強がりな4年前の私へ

先日、第二子の出産を無事に終えた。今年最大のミッションコンプリートである。

コロナ禍で立ち会い出産も入院中の面会もなし。

赤ちゃんと二人きりで過ごした静かな5日間。走馬灯のように、4年前の初めて出産の記憶が蘇り流れてきた。

辛かった初産の話

正直に言えば、第一子の出産には良い思い出が全くない。26時間かかった分娩も辛かったが、その後の入院生活が恐ろしく辛かった記憶しかない。

目の前にいる、ふにゃふにゃな赤ちゃんをどう生かして行けばいいのか。見るからにボロボロな自分の身体をどう受け止めたらいいのか。

右も左も分からないとはまさにこのこと。当時は、本当に不安で不安でたまらなかった。そして、強がりな私は、その不安を隠して一人で抱えていた

今回、二度目の出産を経て感じたのは、「知っている」ことは大きな武器になるということ。知識と経験をもとに、ある程度の見通しを立てられるようになると、多くの不安は解消される。

思えば、出産までのストーリーを綴った出産レポは読み漁ったものの、出産後の入院生活に関しての予備知識は全くないまま出産を迎えていた。

そんな4年前の私へ、2回目を経験した私からアドバイスを贈りたいと思う。

【1】辛いのは当たり前、じゃない!我慢せず相談しよう

お産を終えた直後から、産婦は様々な試練に晒される。

会陰切開の傷、後陣痛。
重度のむくみ、便秘、貧血。
授乳による乳首の傷、胸の張りや火照り。等々。

こんなに辛いことがあるなんて聞いてない…(白目)

妊娠中に薬を飲めず、多くのマイナートラブルを我慢することに慣れてしまったからか、産後の痛みも我慢するものだと思い込んでいた

同じ大部屋にいた他の患者さんの様子を見聞きし、入院期間の後半になって知ったのは、これらの痛みや辛い症状に対しては何らかの対処法があるということ。

朝夕の検温や血圧チェックで回って来てくれる看護師さんや助産師さんに相談できることであり、痛みを我慢する必要はないということ。

この学びを踏まえて、今回の私は強がることなく、助産師さんにバンバン訴えた

出産直後からの後陣痛の痛みに対しては最初から痛み止めの薬を処方してもらい躊躇なく飲んだ。産後の便通の悪さに対応するためには、妊娠中から処方されていた便秘薬をすぐ使った。

数日後に現れた手足のむくみは、なるべく横になることで改善できるとアドバイスをもらった。

パンパンに張って痛む胸の張りに対しては、専用の保冷剤(!)を借りて冷やすことでかなり楽に。乳首の傷には、前回の授乳時に重宝したピュアレーンをあらかじめ購入していたので、すぐ塗った。

我慢していいことはひとつもない。辛かったらすぐに看護師さんや助産師さんにすぐ相談しよう。

【2】分からなくて当たり前、なんでも助産師さんに質問しよう

赤ちゃんのお世話のこと、自分の体調の回復のこと。産み落とした直後から、未知の世界が一気に広がるのが産後の恐ろしさ。

何が分からないのかさえ分からず、ひたすら検索魔になった。どう質問したらよいのかも分からない。今思えば、何もかもが新しくて、何も知らなくて当たり前。

だからこそ、新米ママとして「教えてください!」と助産師さんに教えてもらおう。恥ずかしいことは何もない。

ちなみに今回、経産婦な私は、思いつくものはなんでも聞いた。私の身体の状態が前回と違うし、赤ちゃんの特徴ももちろん違うので。

どれくらい母乳を飲めている?どれくらいミルクを足せばよい?
この授乳体勢で合ってる?しっかり咥えられている?
粉ミルクの種類は?臍の緒はどうしたらよい?
肌着はどれを何枚着せたら良い?もしかして体温高い?

数多くの赤ちゃんとお母さんと接してきた助産師さんというプロに、いつでも何でも聞けるのは今のうち、入院中の特権だから。

【3】完璧にできなくて当たり前、数字よりも赤ちゃんのイマを見よう

一日あたりの体重の増加量、哺乳量、おしっこやうんちの回数、睡眠時間。ミルクは3時間おき、母乳はいくらでも。基準の数値はあるけれど、数字ばかり追ってるとノイローゼになる。

赤ちゃんの成長の鍵となる授乳は、繊細なテーマ。赤ちゃんとの共同作業であり、思い通りいかないことが多い。(哺乳類として、こんなにも母子ともに授乳が難航するって、人間大丈夫か、って思った。)

前述の通り、プロに頼ることに加えて、4年前の自分にアドバイスしたいのは、毎日の育児アプリのログや数字ばかりを見て「完璧な母親」になれたかどうかを判断しないこと。

授乳間隔が3時間を超えてしまった、哺乳量がやや少ない、ミルクを2.5時間であげてしまった。わずかに基準の数値に達していないだけで「今日はダメな母親だった」と落ち込んでいた。

全く「完璧」には育てられなかった長男だけど、4年経った今、彼は元気にすくすく成長している

今回は、もう少し肩の力を抜いて挑もうと思う。基準から多少のプラスマイナスがあっても神経質にならないこと。数字よりも、目の前にいる赤ちゃんを観察すること

前回は全く余裕がなくて気づかなかったけど、今回は、生後1日目のお互いの授乳の下手さに始まり、2日目からは赤ちゃんの咥え方がどんどん上手になる様子、私の母乳の生産量が調整されていく様子がよく分かった。

赤ちゃんの表情や仕草、日に日にぷくぷくしてくる様子を観察することで、授乳の間隔や量がある程度妥当であると感じることができている。

定期的な健診でプロに成長を確認してもらうこと、成長曲線と照らし合わせることなどはもちろん必要。でも、一日単位で神経質になること、自分をジャッジすることは今回は辞めようと思う。

(とはいえ、前回の授乳のトラウマが大き過ぎて、実は赤ちゃん用の体重計をレンタルしてる。どれくらいの頻度で母乳の量を測るか悩ましいけど、数日おきに留めておこうと思う。)

強がりなタイプほど要注意、完璧を手放そう

ここまで書いて気づいたのは、いかに自分が強がりであるかということ。「よくできている」と他人に評価してもらいたいし、自分でもそう思いたい。例え、全く初めての母親業であったとしても。

二人目を出産した今も、気を抜けば強がりになってしまいそうである。自分への戒めのためにも、このnoteを書いてみた。

頼り上手になること、完璧を手放すこと。きっと人生を生きやすくしてくれるであるこの2つのスキルを、産休・育休中に習得したい。

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