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読書感想 「十二国記」を読んでいるところ

ポッドキャストを聞く毎日。「新型オトナウィルス」というポッドキャストのリスナーさんが、多数番組を始めていて、私もいくつか聞いている。その関連企画で毎月1日に読書感想をあげる方が多いので、私も読書感想の記事を書いてみる。

今、読んでいるのは、十二国記というシリーズもの。

この本は、名前を聞いた事はあった。でも、なんとなく異世界ファンタジーというジャンルのものらしく、あまり馴染みがなく敬遠していた。「重箱の隅」というポッドキャストで、十二国記がメチャクチャ面白くて何回も繰り返して読んでいるというのを聞き、この番組のパーソナリティのお二人がとてもユニークで面白い方達なので、ちょっと読んでみようかなと一冊買って読んでみた。一冊目に読んだものは、番外編らしく、シリーズとは毛色の違うホラーっぽい話しらしかった。私は、そのジャンルは割と好きだ。面白かったし、続きが気になった。次からが、いよいよシリーズ本編。最初はとっつきにくいので、まず一冊我慢して読んだ方が良いとの事だったので、我慢するつもりで読んだら、読み終わったら、即次を買う!というループにハマってしまった。

異世界ファンタジーという事で、まず、その世界の成り立ちを理解しようとしなければいけない。登場人物も多く、前に戻って確認するという作業も必要なのだけど、頑張っていちいち登場人物を確認しつつ読む。キャラクターの個性がしっかりと描かれているので覚えてしまえば、意外とその世界に入りやすい。今まで、異世界ファンタジーものに偏見を持っていたかもしれない。なんとなく絵空ごとという、根拠のない偏見。

最近自分が読むものは、軽めのエッセイだとか所謂日常系言われるような、じぶんがすぐに共感できる、似たような境遇の人物の話しが多かった気がする。異世界ファンタジーは、世の中の設定そのものが違うし、その世界の価値観がそもそも違うという所を踏まえつつ読んでいくことになるので、共感できるかどうかわからないし、いまいちその設定そのものが心地よくなかったりする可能性もあり、読書にエネルギーが必要だ。そのかわり、入り込んだ時の没入感がスゴイ。

読みながら思ったのだが、私達の人生、意外と異世界ファンタジーのようなこと起きてるなという事。私は、高校生の時、アメリカで交換留学生としてホストファミリーの家にお世話になりながら一年間高校に通うという経験をした。言葉も習慣も違う国、今のようにネットで繋がってもいないし、国際電話も高額で時差もあるし、殆ど一年間日本と繋がる事なく異世界で暮らしたようなものだった。振り返ってみて、まるで異世界ファンタジーの様だった気もするし、自分の人生の中で最も濃い一年間だったと言える。

結婚して、自分の実家とは違う文化の家族に加わることも異世界、進学や仕事で違う土地に引っ越しをして、新しい生活を始めることもちょっとした異世界と言えるのではないだろうか。

結婚生活も長くなり、何かのきっかけで思いがけない土地で一から暮らしをスタートさせる事もとりあえずなさそうだ。せめて、読書で異世界体験をするのもいいかもしれない。長いシリーズのまだ序盤なので、まだまだ異世界体験できそう。日頃手にとらない本を、手に取るきっかけをくれたポッドキャストに感謝です。


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