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しんどい時は三猿になる

何気ない毎日を過ごしていても、疲れる時は疲れるし、しんどい時はしんどいですよね。最近の私は少しお疲れモードで、気持ち的にもしんどい日が続いています。

こういう状態の時って、上手く頭が働いてないうえ周りへの配慮も欠けやすくなるから、個人的にはかなり注意が必要だと思っています。じゃないと、関係ない周りの人にまで被害が及んでしまうから。

油断するとすぐにボロが出て、半ば八つ当たり気味に相手にキツく当たってしまう。そうならないよう、普段から気をつけてはいるのですが…。注意が必要と分かってはいても、いざその状態に入ってしまうと余裕がなくて気を配れない。

自分のことに精一杯で、ついつい気が立ってしまう。普段なら気にならないであろうちょっとした事にイライラして、気づけば要らぬ一言を相手に投げつけてしまっている。そうして少し落ち着くと、先程までの自分の言動を思い出して後悔に苛まれる。今まで私が何度となく繰り返してきた、なかなか断ち切れない負の連鎖です。

そんな負の連鎖ですが。数年前からある事を意識するようになって、状況が劇的に変化しました。なんと、これを意識して取り入れただけで負の連鎖発動率が半減したのです。

「どうしてもっと早く気づかなかったんだろう?」

そう思うくらい簡単で、そのくせ効果抜群な方法。それは「猿になりきること」です。

猿、と言っても野生の凶暴な猿とかじゃありませんよ。ここで言う猿は「見ざる聞かざる言わざる」で有名な三猿のことです。

自分がしんどい時って、どうしても人の粗い部分が際立って見えちゃうんですよね。で、目についちゃうとついイラッとする。

「あ。何回も注意してるのに、また同じ失敗してる。」

「これ、前にきちんと説明したのに…。」

「なんでこんな事も分かんないの!?」

と、だんだん怒りのボルテージが上がり。最後は大爆発を起こすわけです。それを回避するには「見ざる」が一番。例え見えてもそれは気のせいという事にして、できる限りスルーしています。

何故そうするのか。それは、冷静に考えれば普段の自分なら気にならない程度の事がほとんどだから。だから自分がしんどい時は余程じゃない限り「見ざる」を決め込んでいます。

そして、それと同様に。自分にとっての雑音は徹底的に「聞かざる」。具体的には無闇矢鱈に情報を耳に入れないという事ですね。

しんどい時に大量の情報が入ってきても頭の中で処理できず、結果さらに自分がしんどくなる。これも今まで何度となく経験してきた事です。じゃあどうするのか。それは、耳に入れるのは必要な情報だけに絞るのが一番です。

人の陰口や聞きたくない事は全てシャットアウト。徹底的に「聞かざる」を貫きます。そうすることで、多少なりとも自分の身を守ることに繋がっているような気がします。

そして最後は「言わざる」。何だかんだで、これが一番大事かもしれません。

自分に余裕がないと、どうしても相手に対する言葉遣いも荒くなりがちで。最悪の場合、余計な一言を投げたが為に険悪なムードになってしまう事もありますよね。それを回避するには、とにかく余計なことは言わない。これに勝るものはありません。

ただし、例外的に。自分がしんどい時こそ積極的に使う言葉があります。それは「肯定と感謝の言葉」。

「うん、そうだよね。」

「ありがとう、助かるよ。」

「あなたに頼んでよかった。」

そんな風に、相手を肯定し感謝を伝える言葉は惜しみなく、ふんだんに使うようにしています。

正直、この試みを始めた頃は「自分がしんどいのに人様を褒められるか!」と思っていました。実際、自分がしんどい時に人に優しい言葉なんてかけられず。だから、最初の頃は徹底的に「言わざる」にのみ注力し。最近になってやっと、少しだけですが自然と「肯定と感謝の言葉」を口にできるようになりました。

「見ざる聞かざる言わざる」

私はしんどい時、この三つの猿になりきる事で救われた場面がいくつもあります。それは自分の身を守るのももちろんですが、無為に周りの人を傷つけないという意味でも重宝しています。

自分がしんどい時は、どうしても気が立って負の連鎖に陥りがちですが。そういう時こそ日本古来の三猿になり切ってはいかがでしょうか?

個人差はあるかもしれませんが、きっと負の連鎖を断ち切ってくれる良い機会になると思います。


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