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僕の21歳、音楽宇宙を探求した。

22歳になった。人生で数少ないゾロ目年齢だ。ただこの1年は21歳としての1年というよりか、大学最後の年、つまり学生時代最後の年という感覚が強かった。去年は20歳というキリのいい、成人してどんな感じで過ごしていこうという感じだったので今年はなんだかこれまでの自分を総括するような年だったなと思う。

音楽と向き合った1年間

さて、20歳になった節目に始めた丹波小豆としての活動も2年目に入り、いよいよ形にして公開する機会が増えた年だった。去年は、ガッツリと自分の今やりたい音楽をやる「丹波小豆」、ある程度ポップな感覚を残しつつボカロ(広義)を使うことで様々な音楽の融合を試みる「azuki」として2つの形態で活動することを決めたものの、まだ手探りな感覚が残っていたため曲は作りつつも公開する頻度は多くは無かった。

今年は丹波小豆としては40曲(未発表5曲)、azukiとして16曲、後述のバンドでは8曲ほど、全部で約70曲ほど公開することができた。20歳の時に制作したものも多いが、編曲やMIX等の技術が少しずつ上がったおかげであの時焦って公開しなくてよかったと思える曲がいくつもある。時間もあったし、作曲のペースとしてもそんなに悪くなかったのではないかなと思う。

自身の音楽に起きた大きな変化

ただ、この1年の中で最も大きな変化だったの「アンビエント」と「バンド結成」の2つだ。アンビエントは去年初めて行った直島で録った自然音を使った音楽制作に始まり、「Nature/Natural」というEPのオープニングとエンディングに作ってからハマってしまい、偶に出かけるときに環境音を録って、その日のうちに景色をスケッチをするように音楽を作ってきた。高木正勝、haruka nakamura、宮内優里さん、ブライアンイーノ、ジム・オルーク、There is a fox、Sigur Ros辺りは制作にかなり影響を受けたし、同時にこれらのアーティストを沢山聴くきっかけにもなったと思う。聴き方も変わってくるし、何より聴くのが楽しくなった。

そしてもう1つ、これはかなり大きかった「バンドの結成」だ。なんというか言葉にするのは難しいけれど、自分の中でもうやらないだろう、きっと出来ないだろうが同時に打開された年だった。メンバーは5人いるが、内心1番ウキウキしてたのは自分だったと思う。テクノやダンスミュージックを主軸としてやっているバンドだが、両方とも小豆を始める以前に自分がやろうと想っていたことであり、それと同時に自分には似合わないから無理だろうと諦めたものでもあった。

1度諦めたジャンルをもう一度やることはとても刺激になったし、何より1年〜2年別の経験を詰んだ自分がどれほどやれるのかというのも楽しかった。こういう音楽は必然的にライブでいかに楽しませられるか、踊らせられるかだと思っているのでVJが居たりパフォーマーが居たりかなりカオスなライブになっているので比較的みんなに楽しんでもらえてると思っている。気になった人はインスタあるのでフォローしてね。 

来年に向けて。

やっぱり22歳の1番の変化は学生じゃなくなって、社会人になることだと思う。けど音楽は自分にとって最良の趣味なので探求を辞める気はないしずっとやっていると思う。1番気になるのは作曲ペースで、4種類ほどの活動を並行してやってみて、どれを1番作りたいと思うのかとか、どれが1番上手く作れるようになるのかとか、時間の制約がどれくらい影響するんだろうという感じ。歌詞も昔ほど沢山は書いていないけど書きたいことが変わるかもしれない。なんならまた新しい素晴らしい音楽にも出会うと思う。その1つ1つを考えると、22歳がとても楽しみになる。今年も沢山作ろう。そして楽しもう。


以下、記録用の年表。

【丹波小豆】
4月
・初の音源「Nature/Natural」を配信リリース。様々なジャンルを内包しつつ、自然をテーマにした作品になった。全8曲。  
・YouTubeに「Alarm」を公開。

5月
・「Ambient In ~」シリーズとしてインスタグラムにアンビエント作品を投稿開始。出かけた場所で録音した環境音に音を載せる形で制作。

9月
・「Ambient In Setouchi」を配信リリース。2度目の瀬戸内旅行中に録音したもの軸に制作。「Oni no Yakata」や「Ogijima」などかなりの自他ともに納得する作品が出来たためかなりの自信になる。全13曲。
・宮内優里さんの野外イベント、INTROに手伝いとして参加。野外イベントの気持ちよさに触れる。

10月
・おさんぽマルシェに出演。外で弾き語りをする。
・文化祭で演奏。出番が人気ダンスサークルの前だったのもあり、大量に人が集まり困惑する。盛大にノイズ・アバンギャルドの曲で締めたことを少し後悔する。

12月
・EP「室内生活」を配信リリース。活動初期からずっと演奏していた「室内生活」を軸に制作。歌モノとインスト曲のバランスが良く、EPとしての仕上がりはピカイチ。全5曲。

1月
・大学の庭で3度に渡りゲリラでアンビエントやテクノの演奏に参加。卒業前に不特定多数に対して音楽を演奏。合計10時間以上の演奏でかなりの疲弊を感じるも新たな体験に手応えを感じた。

2月
・次のEPに向けて本チャン録音を開始。少しずつ仕上げがっていく。

3月
・音に不満があった「Nature/Natural」のリマスター版を配信。
・活動3年目に突入。あと2つの作品を配信予定。

【azuki】
3月
・初のリミックスとして「天の弱(Mellow Remix)」を公開。アレンジなど(当たり前…。)にコメントを貰い喜ぶ。

4月
・「流星少女」を公開。3月に購入した新しいギターをとにかく弾きたかった為に制作した。軽く作ったが、大サビはかなり気に入っている。

5月
・「きゅうくらりん(Unstable Remix)」を公開。友人に気持ち悪いという感想をもらう。自分も同意してしまった。ただ褒めていただくコメントもあり、賛否両論なリミックスとなった。
・「Star Fruits Surf Rider(Floating Remix)」を公開。Corneliusのリミックス。アンビエントの感覚を存分に使えたためとても満足している。元曲のボーカルがあまり好きじゃないため、自身が制作した方をよく聴いている…。

6月
・「Seasons」を公開。もとは「Nature/Natural」の収録曲だが、実験的要素が強かったためボカロ界隈に投下してみた。面白い反応がいただけた。

7月
・「まぼろしの国」を公開。今年度トップクラスの自信作。変拍子と実験的な音の配置と切り方で1番オリジナリティを出せた作品。歌詞の世界観もこれまでと違うものにできた気がしている。 
・「Astra」のリマスター版を公開。無色透名祭に参加した時に知り合った絵師さんのイラストで再公開。より綺麗な作品になった。

8月
・「マーシャル・マキシマイザー(Breakoff Remix)」を公開。大胆に音をぶった切るアレンジが好評だった。ただ、波形を切る労力が凄い…。

11月
・「星のアトリエ」を公開。無色透名祭2に参加。過去の自分のイメージをなぞるように制作した。イラストは咲暗ちうねさんによるファンアート。他にもファンアートを描いてもらい、喜ぶ。
・「星のアトリエ」がキタニタツヤ氏のプレイリストに入りびっくり。
・「Paranoid Vocaloid」でも無色透名祭2に参加。レディオヘッドのオマージュ曲。数人に気づかれて喜ぶ。

12月 
・「窓際の国のアリス」を公開。久しぶりにギターを掻き鳴らす曲を制作。ただポストロック全開で、以前の作品とは全く違う雰囲気を作り出すことに成功。

1月
・「箱の中の人々」を公開。「まぼろしの国」に次いでかなりのお気に入り。理想の作品ができたと思ったほど。タイトルはPeople In The Boxへの感謝から。
・「不滅の夜空へ」を公開。去年亡くなった愛犬への追悼歌。安らかに。
・「ウミホタル」を制作。未公開。

2月
・「人マニア(Humaniac Remix)」を公開。手抜くぞ、すぐ抜くぞ。に恥じないリミックス。最小限の音でしか構成されないスリリングなリミックスになった。
・「バカ通信(Internet Remix)」を公開。諸事情で大量に持っていたネットミーム素材を活用し制作。少数にウケている。


バンドの年表は次のやつにて…。気になる人がいたら次のやつに飛んでみてね。ばいばい。








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