任天堂はゲーマーを何より大切にする企業である

どうも、あずきです。ちょっと挑戦的なタイトルにしました本日夕方に突然公開されて主にスマブラとスプラ界隈で少し話題になっているこちらのガイドライン。

これについて色々論考していこうかと思います。


結論「任天堂は何よりもゲーマーを大切にしている」

今回の規約を読んで自分が感じたことは「99%の善良なゲーマーたちを守るために私たちのゲームを使ってよからぬことを企んでいる奴らは許さんからな。」ということです。

できる限り多くの人に任天堂のゲームを楽しんでもらうために変なことする輩を潰すというのがこのガイドラインの目的であり、別に任天堂はe-sportsを目の敵にしているとか、どう読み取ったらどうなるねんと思ってTLの意見を覗いておりました。

おそらく法人などがコミュニティ大会を開くための申請フォームのこの1文でしょう。

「eSports」「eスポーツ」を含む大会名の場合、当社のゲームの利用は許諾されません。

https://forms.nintendo.com/hc/ja/requests/new?ticket_form_id=23625270400793&tournamenttype=a より引用

多分これが少し物議を醸し出しているのはX上で言われるゲーマー像と任天堂が定義するゲーマー像にズレがあるんだと思います。

Xで言われるゲーマーと呼ばれる人種は少数派

まず、そもそもですがe-sportsの大会に出ようとする人間はそもそも多くないです。

国内最大規模のゲーム大会「RAGE」に参加する人数と参戦タイトルの売り上げ本数やDAUなどの資料を比べてみるとわかります。

例えばShadowverseのDAU(デイリーアクティブユーザー)が100万人超えていた2017年でもRAGEの予選大会の定員は7500人程度と設定されており、ゲームをプレイしている人数のほんの上澄みの数%の人間しか大会に出るまでゲームをやろうとは思っていません。

Xで言われるスマブラコミュニティ的には「非VIPは黙ってろ」とかスプラ界隈で言われる「Xまでがチュートリアル」とかいう電波妄言上級者によるお言葉を聞いているとなんかそこまでやらないとゲーマーを名乗ってはいけないのではないかと思いますが、おそらく任天堂の定義するゲーマーとは「任天堂のゲームを正規の方法で買って楽しんでくれている大多数の消費者」のことであり、上澄み数%のガチ勢のいうことだけを聞くわけにはいかないということです。

何を対策したかったのか

結論にあったよからぬことというのは大きく2つあると思っていて「ある個人が任天堂ゲームを知名度の向上に利用し、インフルエンサー的なムーブをしてマネタイズをしようとする行為を防止すること」「任天堂ゲームを使った賭博行為(またはそれに類する行為)を禁止」をしたかったのだと思います。

個人が任天堂ゲームのインフルエンサーになってマネタイズをすることの防止

そこそこ大きい大会になってくると優勝者にはコミュニティの中で知名度がついてきます。最初は純粋にゲームをやっていたとしてもいつの間にかインフルエンサーとして働くことがメインとなってしまっては本末転倒です。

また大会主催はかつて自分も好きでやっていましたが基本は大赤字です。(大会で使うような道具は全て持ち出し、会場費は全てそのまま収める為自分の手元には何も残らない。)

それでも「(特定の)ゲームが好きで仲間を広げたい。」という一心でやってきてました。ただこれもマネタイズを考えてしまうといくらでも誤魔化すことができてしまいます。(飲み会の幹事特権レベルならみんなも許してくれるだろうが中には完全にちょろまかそうなんて人間が現れてもおかしくない)

なので参加費や観戦費に上限を設け、尚且つ収支報告をあげて利益が出た分は返金しろというのは一見厳しいように見えますが理にかなっているものだと思いました。

対企業についてはにじさんじなど有名な事務所とはきちんと契約を結んでマネタイズしている大会などがあるので任天堂的には「儲けたいならきちんと法人成りして交渉せーよ(ただし営利目的については基本OKしないけどな)」ということなのだと思います。

任天堂ゲームを使った賭博(それに類する行為)行為の明確な拒否

ふとTLを漁っているとこういう記事が流れてきました。

「あーそういう稼ぎ方もあるのか・・・」と思ってしまいましたが、これもコミュニティ大会に偽装をして賭博みたいなものが横行している現状もあるんだと思います。

これに関してはそもそも賭博は違法行為やろと思うところでもあるのですが・・・、大会主催者としては賞品があった方が盛り上がることは事実なので今回のガイドラインでもこのように規定されてます。

成人の主催者は、出場者に対する景品として物やサービスを提供することができます。ただし、現金や金券、電子マネー等の金銭と同様の価値のあるものや、市場価格で概ね総額で税込み50万円を超えるもの、Q17で別途指定するものは、景品として提供することができません。
※一人の主催者が直近1年間のコミュニティ大会を通じて提供できる景品の総額は、市場価格で税込み100万円未満にする必要があります。

https://www.nintendo.co.jp/tournament_guideline/index.html
 より引用

つまり「ゲーム大会主催して気持ちばかりの賞品を用意するのはいいけど流石に高すぎるものや、簡単に換金できるものはやめなさいよ。」ってことですね。

ちなみに参加費や観戦費から拠出した場合は賭博に当たるので明確に法律違反ですのでお気をつけて・・・

Q.つまりこのガイドラインって誰が損するってばよ


答え「何かしらのルールの穴をついて任天堂のIPを使って儲けようとしていたよからぬことを企むアホのみ。大多数の善良なゲーマーと大会主催者は大きな影響は受けない。」

なので別にそんなに大騒ぎすることかとは思います。今まで通り普通に大会を開いていた人はガイドラインに抵触しそうなところだけ修正をしてやればいいと思います。

これが業界のコミュニティ大会のスタンダードになると非常にありがたいかなと思います。

以上です。ご意見はコメント欄まで

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