見出し画像

紅白の「アイドル」演出に関して思うこと

どうも、あずきです。本年もよろしくお願いします。

さて、新年度第1回はテレビ自由研究ということで年始に色々あったので遠く彼方に思えますがまだ5日前ということが驚きな紅白歌合戦で一番話題になった。

アイドルの演出に関して思うところを語っていこうと思います。

ちなみに私「推しの子」は未履修なのでそこら辺は考察に入れていませんので先にお断りしておきます。


結論

ひっさびさにテレビで鳥肌たちました。そのままの勢いで書くとものすごい支離滅裂な意見になるので当日はあまり深く語らずに以下のツイートだけ残しました。

日本の音楽シーンを語る上でよく言われることが「国際水準じゃない」「K-POPを見習え」と言う派と「K-POPなんか鬱陶しいからやめろ」的な両極端な意見に左右されがちなところがあります。
ましてや昨年は旧ジャニーズ事務所が大いに揺れた年で「日本の音楽シーンは果たしてどうなっていくのか」という不安が少しづつ通底低音としてあった感も否めない中、年の最後を締めくくる紅白でここまで「アイドル」を象徴的に取り扱った曲をボーダレスに紅組も白組も出演アイドルを全て登場させた上で最高のエンタメの4分間に仕上げたというのはNHKと演出担当者の覚悟と気概が見えた最高の4分間だったと思います。

正直勝敗はあの時点で決しましたね。私は視聴者投票5票は全て紅組に入れました。

ここに至るまでのお膳立ても見事だったと思います。そこにソニーやYOASOBI側の戦略も見て取れたのでそこを勝手に分析していこうかなと思います。

リリース前後の爆発的ヒット。しかし・・

そもそもアイドルは今年を象徴する曲ではありますが、初報は2023年2月「推しの子」の主題歌に抜擢されたという発表でした。その時点で水星の魔女などの担当をしていたため妥当な起用としてそんなに話題になってなかったように思いますが、2023年の4月にライブで初披露やストリーミング配信、翌5月には英語版の配信とともに世界中で爆発的なヒットを飛ばします。

推しの子のマーケティングがうまくいった効果も相まって今年上半期を代表する1曲として取り上げられることになります。となれば夏のテレビ各局は歌ってほしいわけですが、YOASOBIやソニー側は夏の各局テレビの大型特番にて「アイドル」を歌うことを避け続けてきたわけです。

これにはおそらく2つ理由があってアイドル産業の象徴的な事務所であった旧ジャニーズ事務所の騒動がかなりダメージとしてあったとは思います。そんな中で歌詞がアイドルへの皮肉とも取れる楽曲を披露することはソニーにとってもYOASOBIにとっても中々にハードな選択だったのだと推測されます。

レコ大ノミネートされずは意図的な拒否?全ては紅白に

旧ジャニーズ事務所の問題は事務所の解散から新会社への引き継ぎという最悪な形での騒動の拡大となり、日本の音楽業界(+テレビ業界)へのダメージが深刻化してきたころ冬の特番が次々と発表されますがここでもソニーやYOASOBIは「アイドル」をテレビで生披露することを回避し続けます。

極め付けは騒動にもなったこの件

「アイドルレコ大優秀作品賞ノミネートされず事件」とでも言いましょうか。ただ決して無冠というわけではなくAyaseさん個人は「作曲賞」YOASOBIとしては「特別国際音楽賞」を受賞したとのことで12月30日に放送された番組ではその少し前に行った香港でのライブ映像をそのまま放映するという形で当日の生歌唱はありませんでした。

※レコ大でも放映された映像です。

これに関しては30日の時点では私の私見は以下の通りでした。

正直紅白見た後だとこの考察は薄すぎたとしか言いようがありません。

おそらくソニーやYOASOBI側は「叩かれること覚悟でレコ大ノミネートを意図的に回避したのではないか、そしてそれは全て紅白であのパフォーマンスを披露するため」という意見です。結果論ですが
・・・

最高の形のテレビ初披露そしてYOASOBIが日本の新しい音楽シーンの主導権を握る意思

結果紅白のYOASOBIの「アイドル」テレビ初生披露に向けられた期待や圧はものすごいものがあったと思いますし、ハードルもものすごいものがあったと思います。

それを軽々超えただけでなく、結果当日出演のアイドルを紅白のテーマであるボーダーレスになぞらえて全員出演の上、それを従えるYOASOBIの2人という構図を見事に作る上げることに成功しました。

色々あっても今年放送されたどの音楽番組より視聴率をとるNHKの紅白歌合戦でこれをやるということは2024年もYOASOBIが日本の音楽シーンの主導権を握り、それをプロデュースするソニーが日本の音楽シーンの新しい主導権を握るぞというためのアピールという側面もあったと思います。

改めて言いますが、単純に言って30%の視聴率ということは日本で3600万人程度が見ていたということになるわけでこの数字は決してばかにできないわけです。(※当然関東広域圏ということは承知ですし、県によっては45%という数字も記録したというデータもあります。)ネットでの最高同接とも言われるABEMAのW杯ですら同説は2000万人な訳で視聴率に換算してしまえば30%に届かないわけです。

つまり「日本人が一番多くみる音楽番組において日韓アイドルを従えるYOASOBIという構図を作ること」に最大の意味があり、それをするために秋以降はいろんな番組でアイドルを歌うことを回避し続けたというわけです。

賛否はあるだろうが見事の一言

当然このやり口に関しては後々批判が出てくると思いますし、やることはえげつないなーと思うところもありますが私はそれ以上に「お見事」という感想がまず出てきます。

おそらくジャニーズの影響力が限りなく低下している今、次を狙っている音楽事務所やレーベルはたくさんあると思いますが、そのレースにおいてソニーが一歩抜きん出たというのはこの紅白で紛れもない事実だと思います。

こういう気概のあるクリエーターがたくさん出てくるということはまだまだ日本のポップシーンだって捨てたもんじゃないと思います。

今年はどんな曲が出てくるんでしょうね。それを楽しみにしたいと思います。

というわけでまた意見がありましたらコメントまでお願いします。それでは

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?