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自分の断髪小説

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#イラスト

悲壮感を隠して髪に出す     挿絵イラスト付き断髪小説

悲壮感を隠して髪に出す 挿絵イラスト付き断髪小説

派遣の仕事をしているわたしは、
派遣社員という性質上
1ヶ所の職場に長く留まることは稀である

会社に切られるよりも
自分から辞めてしまうことのほうが多い

だいたいがメンタルをヤラレて、ということなのだが、
そのヤラレたメンタルを周りの人には決して見せない

それは”表情”という意味での見せないである

わたしは、

髪を切ることで、自らの精神面をオモテに出している

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無頓着な妹    挿絵付き断髪小説

無頓着な妹 挿絵付き断髪小説

ぼくは、妹の髪の毛を、切ったことがある…

バッサリと切ったときのあの快感は、いまもまだ手の中に鮮烈に残っている

これは、そのときの思い出のお話

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伸ばして切って恥ずかしく        挿絵付き断髪小説

伸ばして切って恥ずかしく 挿絵付き断髪小説

わたしは長年、ショートヘアを維持していた

ひとえにショートヘアと言っても
女性らしさをしたショート、というよりは
耳周りのスッキリとした、男性がするようなさっぱり短髪スタイルで
”可愛らしい”というよりは”カッコイイ”寄りの髪型なので、
そんなに男性ウケはよくないものだったが

この髪型が、わたしのトレードマーク

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実は可愛い人見知り    挿絵付き断髪小説

実は可愛い人見知り 挿絵付き断髪小説

姿勢が悪く常に猫背
顔を長く伸ばした前髪で隠し、人と対峙するとオドオドとした挙動不審感を出すこの女の子は
ぼくのお隣さんちの幼馴染

幼い頃から一緒に育ってきた

そんなぼくたちも成人し、れっきとした大人
ぼくは社会人として働く毎日を送っているが、
彼女(杏子)は、自分の部屋に篭って読書をしている日々

まあ、いわゆる”引きこもりニート”というやつだ、

一旦は社会に出たのだが、元々の性格か
人見

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