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沢木耕太郎さんに触れる「天路の旅人」

読書することも根気がいることですね。

読みたい好きな本を買っても、すぐに読めれば良いのですがどうしてもタイミングとかを考えすぎてなかなか手が付けられないのがほとんどです。

スマホが無かったころは常時カバンに何冊かの単行本を入れていてマメに読んでいたように記憶しています。スマホ時代の今の方が活字に触れる機会が増えているにも関わらず、あまり読書出来ていないなあと反省してしまいます。

月に何冊!とかを決めずに自然に読んでいきたいなあと。
kindleをスマホで読むことも多いのですが、やはりずっしりとした紙の本をじっくとりページを繰りながら読み進めていきたいです。

沢木耕太郎さんの「天路の旅人」を買って読んでいます。キチンと正座して、襟を正して読みたい気分にさせます。

僕の沢木耕太郎さんのデビューは、20代の頃に読んだ「深夜特急」で大変に面白くどんどん読んだ覚えがあります。今もたまに読み返します。

「深夜特急」のタイトルが、映画「ミッドナイト・エクスプレス」と関係していることもあり映画も早速観ていました。

第一章のところにも書いてあり、ぞくぞくした記憶が残っています。

ミッドナイト・エクスプレスとは、トルコの刑務所に入れられた外国人受刑者たちの間の隠語である。脱獄することを、ミッドナイト・エクスプレスに乗る、と言ったのだ。

深夜特急1香港・マカオより

沢木さんは、この作品に25年ほどかけて書かれたそうです。僕らが読むときはささっと過ぎてしまいますが、紆余曲折があって作品を作っていったと思うととても愛おしい文章に感じます。こちらは沢木さんの旅ではなく西川さんの旅の記録なのですが、たまにインドあたりで、昔の「深夜特急」風の言い回しが出てきてクロスオーバーするところでニヤッとしてしまいます。

旅の記録、大型ノンフィクション、毎日の行動を淡々と記録して「起こったことを書いている」だけなのか、ちょっとした技術で読者を惹きつけているんだろうなあと、読み進めると自分もその場にいるような錯覚を覚えるのが心地良いです。

せっかく旅に出たのなら、記録や記憶を残して、淡々と書き綴りたいものです。

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