【WSET diploma対策】第7回 論理的思考力って、どうやって身につけたらよいの?【テクニック篇】
WSET Diploma受験生向けのワインコーチのアズアズです。このnoteは、こんな受験生に向けて書いています。
・ワイン業界で仕事をしている人
・子育て中で自分の時間を確保するのが難しい人
・アウトプットが苦手な人
・英語が得意ではない人
・不器用な人
Diploma試験は論述式です。すべて英語です。
テイスティング試験についても、
たとえ銘柄や品種を当てることができたとしても
論理が通っていないとPASSをもらえません。
「木を見て森を見ず」という言葉がありますが、
Diplomaの試験では、個々の木について細部を述べるよりも、
森全体を俯瞰して解答することが求められます。
格付け名や細かい畑名を列記するだけでは
PASSはもらえません。
たとえば「ブルゴーニュ」という産地について、
全体を見渡して論述できる必要があります。
簡単なことではないですが、
パターン化できるようにすれば良いんです。
テイスティングでは、ご自身で書いた
Appearance・Nose・Palateの要素をもとに、
ワインを評価して結論づける必要があります。
・メリット/デメリット
・SWOT
・7 Factors
・6 Aspects
などの観点から分析するのも有効です。
細かい手法についてはここでは書きませんが
コーチングの受講生とは事例を使って
一緒に分析に取り組むこともあります。
近年、受験者や合格者の増加とともに、
試験対策の情報も増えてきました。
日本語で情報が得られるのは、
とてもありがたいですね。
一方で、ディプロマは、
独自の論理展開ができる人ではないと、
すべての試験をPASSするのは難しいです。
・他者のテイスティングコメントを写すだけの人
・インプットばかりで、アウトプットできない(しない)人
・情報収集後に、取捨選択が自分でできない人
・自分の頭で考えない人
・自分の意見がない人
残念ながら、このような姿勢を持つ方が
最終合格にたどりつくのは難しいでしょう。
いくら英語ができたとしてもね。
日本ソムリエ協会の試験では、
点(知識)について聞かれることが多いのに対して、
WSETでは、点そのものではなく、
点と点を結んだ線(因果関係)についての出題が多いのです。
用語や知識をワインのスタイルと結びつけて
考えられないといけないのです。
なぜ?を、論理的な文章で書ける必要があるのです。
WSETの出題は、「どういうふうに?」とか
「なぜ?」を文章で答えさせる問題が出るのです。
たとえば、日本型の試験では、
スパークリングワインの造り方については、
主に用語や知識が問われます。
一方で、WSETでは、
「スパークリングワインの造り方について述べよ」なんて出題され
白紙にゼロから作文を書いて論述しないといけないのです。
暗記をメインに学習して受験を経験してきた私たち日本人には
WSETの試験傾向は、ものすごく斬新ですしハードルが高いです。
最高に興味深い試験ですけどね。
論理的思考はすぐに身につくものではないのですが、
ふだんから自分の意見とその根拠をはっきり持つことで
鍛えることができると思います。
私のDiploma受験と同じ時期に
マスターオブワインを目指してらっしゃった大橋健一に
バーバラ・ミントの本をおすすめいただきました。
世界的なベストセラーです。
難解でしたがとても有益な本でしたよ。
興味があれば試験の合間に読んでみてください!
英文のライティングについて日本語で
書かれた本も参考になりました。
論述式の試験にまだ慣れていない人は、
【英語×ロジカルシンキング】の組み合わせで
書かれている本を読んでおくことをおすすめします。
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