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Jサポは神社仏閣を目指す

今年(2019年)のJリーグもそろそろシーズン終了。
現時点ではまだどのカテゴリーも何も決まっていない大混戦と言える状況だが、
昇降格に絡んでいるチームのサポーター達は心中穏やかならざるところであろう。
今シーズンは混戦ゆえ、昇降格どちらかに絡んでいるチームも多い気がするし。

そして私もそのどちらかに絡んでいるチームを応援しているため、もう11月に入ってからというもの、毎週末落ち着かないったらありゃしない。
こんなに胃の腑が休まらない晩秋の日々を過ごすのは3年ぶりである。
もっとも、3年前の落ち着かなさと現在の落ち着かなさは逆の意味でなのだが。

ギラヴァンツ北九州。
残り試合4戦の段階でJ3首位。
2位藤枝とは勝ち点差2。

あー痺れる。
早く決めてくれ…
私のノミの心臓を楽にしてくれ…

いや、昇格を巡ってこんな痺れる日々を過ごせるとか幸せな事だとは思う。
3年前の今頃、降格するかどうかを巡ってめまいがするほどの日々を過ごしていた事を思えば本当に贅沢な事だと。

2016年。
シーズン当初から一貫してギラヴァンツ北九州の成績は振るわなかった。
振るわなかったばかりか、毎度のように試合終了間際のAT弾をくらい、
勝ち点3が1となったり0となったりし続けた。
そうなると、徐々にサポーターの心も疲弊し、

チームが勝てないのは自分のせいではないのか
こんなにAT弾を食らうのは何か悪霊でもついているのではないか

などと科学的根拠のない所に原因を求めるようになっていき、
最終的に「神仏にすがる」という原始的な解決策に一縷の望みを託すようになるのだった。

もうやたらと試合前には神社に行き、遠征先でも神社に行き。
しかも最初の頃は勝負の神様系神社の選択だったのが、だんだんと厄除けとか悪縁を切るとかの神様を選択するという。
どんどん加持祈祷的風情が強くなっていったあの年。

ついでにこの年の終盤にかけて、私の周りの女性サポ達の髪がどんどん短くなっていったのだが、
これは所謂体育会系部活生の

「決戦前の五厘」現象

だったんだと思う。
ゴール裏でいう「気持ち見せろ!」を自ら表現したひとつの形とも言えるが、
結果、一部サポーターが気持ち見せた所で、チームの成績には影響しないという当たり前の結論を得た。

ちなみに私も背中まであった髪を肩まで切って最終戦の山形に乗り込みましたよ、ええ。

断髪式

どんだけ神仏にすがろうと 、神様は実態に相応しくない願いは叶えてはくれない。
それがよく分かった2016年。
よく分かったが、元々神社仏閣好きな私なので、J3でシーズンを迎えたギラヴァンツ北九州の2017年も、私は引き続き遠征先では神社仏閣を目指した。


1年でのJ2復帰を目標にした2017シーズンだったが、結果は9位。微妙。
だがそんな事にはもう心を揺らさない。
まだまだ徳が足りなかったのだ。

チームの成績はイマイチでも、行く先々で神社仏閣を目指したおかげでその町の歴史に触れたり、

「北九州から?何しに来たの?」
「サッカー見に来ました!」
「あー、昨日なでしこやってたねえ」
(違う。それじゃない。)

などといった神職さん達との会話を楽しんだり出来た。

あとおかげで御朱印が集まる集まる。

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2019年11月現在、神社用4冊目。
寺院用はまだ1冊目。

上左から中尊寺、大阪豊国神社、松本深志神社。
下の縞模様の2冊は、ギラヴァンツ北九州が必勝祈願を行っている甲宗八幡宮の御朱印帳。
小倉織のブランド縞縞とのコラボなんだが、
そう。縞縞と言えば2019年のギラヴァンツ北九州のユニフォームを手掛けたブランド。

この御朱印帳を見た神戸のとある神社の方が
「着物の生地みたいで珍しいですね。素敵な御朱印帳ね。」
と言って下さり、つい小倉織の歴史について語ってしまいましたよね。
これが今シーズンの神社仏閣巡りで一番印象に残っている出来事。

2016年からの約3年間送った
全国津々浦々でサッカー&神社仏閣
という日々も昨シーズンまでだったが、
12月の最終戦は静岡へ。
さてどんな結末が私を待っているのか。
神のご加護はあるのか。

ー祈ー

※本記事のタイトルは、松本山雅FCの有名な横断幕
「雷鳥は頂を目指す」
をサンプリングしました。

もうひとつはこれ。
「羊の群れは丘を登る」ストレイテナー



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