親の価値観 子の価値観
少し落ち込んでいる自分がいる。
きっかけは親が発した言葉だった。
「綺麗なお家だね」
そして別の機会に言葉は続いた。
「(私)は綺麗な家を選ぶだろうと思った」
就職を予定する私は引っ越しに伴って物件を探していた。
石橋を叩いて渡る性格の私は親に自分が選んだ物件の1つを見せた。
その反応が上の言葉。
それが自分が少し落ち込み得体の知れない感情にここ数日悩まされる原因となった。
私の親はとても子供思いである。
それは認めるし、その優しさに心から感謝している。
しかし、その優しさのなかに子である私が持っている価値観に近づく努力が含まれていない。
そう思っている子のお話。
子の価値観
私は石橋を叩いて渡るタイプの人間だ。
そして優柔不断さも持ち合わせている。
そんな私が最近物件探しをしている。
結構こだわりが強い方と思っている。
物件を扱っているウェブサイトでも条件を多く入れる。
結果として、提示する条件に合わないことが多くある。
しかし、条件に合う物件も両手くらいは今の所あった。
拘りが強いから数は多くないが、候補をとても少なく絞ることができていることが条件を多く提示してよかったなと思っている点だ。
その中でも相場と比較してとてもお得に感じる物件があった。
私はその物件について不動産の方に連絡するなど、自分ができる範囲で行動を起こして情報を集めた。
しかし、相場と比較してとてもお得に感じたことから、自分の調べ方が甘いのではないかと思い、第三者の視点を求めて親に相談をした。
親の価値観
親は即座に私の質問に答えることはなかった。
結果として、その質問を繰り返すと私が住むところだから私がいいと思う場所を選びなさい。そう言った。
質問と答えが噛み合っていない気はしたが言いたかったことであるのは間違いないだろう。
親が言った「綺麗なお家だね」
という言葉の背景には、私が幼少期から綺麗な家に住んでいることからその系統を選ぶと思ったというニュアンスが伝わってきた。
その話を聞いて私は、少し悲しい思いをしたことを覚えている。
あたかもわかっていました感を出していながらも、別に言っていた理由で家を選んだわけではないこと。
そして、自分がそこを選んだ理由については興味がないようで、「自分ならこういうところ選ぶよ」とか「こういった条件でも調べてみたら?」という話を続けた。
2つ目に関しては後者の提案は私が考えていなかった点、最初から無理だろうと思って調べていなかった点だったのでとても助かったし、その好意は嬉しかった。
しかし、前者の私がなぜそこを選んだのかとか、どういった条件で選んでいるのかということやその背景には何があるのかという点を知る姿勢が見られなかった点に思うところがあった。
親の価値観 子の価値観
結局、親の価値観と私の価値観は違うから、経験や考え方としての力は借りつつ自分が満足できるようにしようと思った。
私が今回感じたことは、肯定的な内容と否定的な内容で分けられる。
肯定的に捉えるのであれば、今回の私の親の行動はある種無関心とも言える内容であった。
つまり、独り立ちすることを認めてくれた証かも知れない。
あまりそうとは思っていないけど。
私は正直否定的に捉えている。
「未だに親は私を思ったより理解していないのではないか」
「親は私という人には興味がないのではないか」
「自分の子供として興味があるのではないか」
といった内容である。
親との知らない関係
客観的批判的にも捉えられるような内容になったかも知れない。
私の親に対する印象が悪くなったかも知れない。
しかし、そこは擁護しておく。
今回は否定的な内容しか着目しなかっただけ。どんな人でも第一印象でネガキャンされたらバイアスかかっちゃうのでは?そんな感じ。
総じて私の親は私をとても大切に育ててくれた。
理解はしてくれなかった場面もあったが、私が選んだ道は応援してくれた。
大学院進学こそ結構難色を示されたしね。
心配だからこそたくさん提案とかしてくれるんだろうな。
そう言った意味では大学院進学の時から価値観というか、その類いに関しては親子につかない部分があったのかもしれないね。
親との関係が私が就職することで変わりそうだなって思った。
そしてどうこれから付き合おうかという迷いが表れた日記でした。
【余談】
最近親に対して敬語を使う割合が増えた気がする。
しかも結構大きな割合で。
元から敬語で話す時も多少あったけどなんでだろう。
今回のように少し距離感を感じたことを積み重なった結果なのかなと思ったり。
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