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人と交換するためのInstagramづくりに揺れた話

「せっかくに機会だし繋がろうよ」

ある人が言った。

「お、LINE交換か」

私は思った。

「じゃあ、ID残しておくね」

他の人が続いた。

そこから数秒もしないうちだが、それらは全てLINEではなくInstagramの話であることを私は知った。

私の周りだけかもしれないが、LINEよりInstagramを最初に交換することが増えているように感じる。

Instagramは名刺みたいだな。

私は思った。

Instagram交換の魅力?

LINEと比べて魅力的なことってなんだろう。
と考えた際いくつか考えられた。

1つにLINEだとID交換が主流ではなく、契約している携帯キャリアによっては交換が難しいという側面もあるだろう。他に安全面とか。

ネガティブな側面、消去法的な側面だなと思ったからポジティブな側面も考えよう。

例えば、1つそれを交換するだけでその人をより知ることが易いということが考えられないか。

その人の投稿を見ると次のようなことがわかりうる。
・趣味
・興味
・普段の過ごし方
・交友

LINEを交換するよりもその人に関する情報を得やすい。
それを交換するだけで、ある種自己紹介代わりになるのかも。

とてもフランクな形式の電子名刺みたいなものではとも思った。
確かに初対面で交換するのにいいツールかもしれない。

補足しておくが、筆者は初対面でInstagramの交換はしたことがない。

人に見せられるアカウント作り

「なんでこんなことになってしまったんだろう」
と、Instagramを交換する人たちを前に私は考えていた。

こう思う背景には、私は今持っているアカウントが両方とも誰かと交換できるものかと言われると首を傾げてしまうことと関係する。

私はInstagramのアカウントを2つ持っている。

1つのアカウントは大学のサークル関係の人しか繋がっていないかつ、日常とはほぼ無縁の病院食ばかりを載せている内輪感のある謎アカウント。

もう1つのアカウントは投稿数こそ多いものの、元々自分の日記代わりに使っていたので、人との繋がりがほとんどない触れづらい自己満足アカウント。

周りの人のアカウントと比較した問題点まで考えている。

前者だと、あまりにも内輪感があるという点が1番の問題点。

後者だと、見られる人が増え、これまでの投稿数を抑えたいと思うことつながることから日記代わりとしての側面に支障が出ると心配しているのが問題点。

この問題点を抱えたアカウントしか保有していないことを背景に、私は人と交換できるInstagramを持っていない。

私の選択肢

いざという時があれば、私もInstagramのアカウントを交換してみたい。
その思いが強まった私に3つの選択肢があった。

①アカウントAを人と交換できるアカウントとして使えるように育成していく
②アカウントBを人と交換できるアカウントとして使えるように育成していく
③そもそも名刺としてのInstagramを諦める

新しくアカウントを作るという選択肢はない。これ以上増やしていいことが私にとってないからだ。あくまで「自分のため」にするという点は譲れない。

最近の考えは③だった。

わざわざ「周りがしているから〜」という理由でそれに合わせることが煩わしかったからだ。

しかし、今は正直その考えが揺れている。

背景には、「人がしていることが自分にとってとても刺激的だから」という点があげられる。

具体的に自分が知らないこととか、最近挑戦していることを見かけるということが私にとってとても刺激的な点だ。

「そんなのあるんだ〜」とか
「負けてられないな〜」とか思う

全員が全員それらをくれるとは思わないが、そういう刺激に触れる機会を放棄することはもったいないなと思う。

その点で諦めきれていないのだ。


ここまで考えてするものか

今ここまで自分の状況や思考を整理してきたが、思ったこととして大きく1つある。

「ここまで考えてInstagramってするものなのか。ここまで考えてするなんて、企業のアカウントでも始める気なのか。」と。

なんか気負いすぎなのでは。
真面目すぎるのでは。

そこまで真剣にアカウントを見る人はいないだろうし、誰かに見られるためにInstagramをするのはきっと私にとっては面白くない。

一方で先述した他の人から刺激を得たいという気持ちは大事にしたい。

その自分の気持ちを大切にしたいのであれば、きっと障害になるのは「真面目すぎるように見える自分」だろう。

今のままだと、「人に見せられるアカウント作り」で書いたような問題点を常に考え続けることに陥った自分が目に見える。収支でいうと「人から得られるもの」にあまり気が回らず大赤字といったところだ。それはきっと現代的なある種の病気だろう。

そんな病気から自分を守るために、人からどう見られるか過度に気になっているうちは、自分のためのInstagramをしようと思った。


はい、振り出しに戻ったね。

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