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嫌いなところにちゃんと向き合っていたら

「飲みに行って終電で何とか帰れた」
と自慢するLINEも

「酔って誰かに迷惑をかけた」
と後から他の人を介して報告されるLINEも

「深夜に家まで1時間以上歩いて帰った」
とそれも含めて思い出みたいに話されることも

そういうところが本当に嫌いだった。

そしてそれ以上にそれを聞くたびに、
何で自分はこんな離れたところにいるんだろうと思うのは
それ以上に嫌いだったことを思い出した。


思い出したくもないことを思い出させてくれたのは職場の同期。

正直会う前から少しいい加減なところを持っていて、
自己評価も低め。

多分いい加減なところによって
人を振り回しすぎる側面なのが良くないとその人に対して思っている。


そんな君が選んだ帰りの電車は
最終的に着く時間が変わらないからと最終電車だった。

前も乗り換えミスってたのに、
何でそれを選ぶかな。

乗り換え間違えないようにと改札で念押ししたのに、また間違ったよね。


乗り換えをミスしたにも関わらず、
安心させたいのか、ネタとして昇華させたいのか自慢のように言う。

「乗り換えできなかった。歩いて〇時間帰る。」


ついその前に別の機会で
会社の同僚に過去の色恋沙汰を根掘り葉掘りされたことを思い出した。

久々に思い出すことが多かったなか、
嫌いなところは思い出すことがなかった。

だけど終電で乗り換えを間違った同期を見て、
自分そういうところ嫌いだったなあと思い出した。


そして、そういったことを目の当たりにした時
何もできなかった、何もしなかった自分も思い出した。

そして思った。
あの時できなかった行動を今起こしてみたら何か変わるかな。


そしてなんとなくタクシーに乗ってその人が足止めされた駅に向かった。

当時何もしなかった自分が抱いていたモヤモヤを再び抱えて。
そしてこの行動を通して、自分のモヤモヤがなくなることを期待して。

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