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『青い夢』歌詞全文&ライナーノーツ

どうも、編集担当のツラニミズです。
2020年12月1日にリリースされる2nd ALBUM『Re:Creating world』より6曲目『青い夢』の歌詞全文とライナーノーツをまとめました。

『青い夢』歌詞全文

「あなたのおかげで私が居る」
「聴いてくれたことに価値がある」

綺麗事に隠れた本心が建前の隙間をすり抜けた
腫れ物みたいに扱わないで
本音をどうか隠そうとしないで

一番欲しいのは誰かのエールか?
たったそれだけじゃ食い繋ぎきれない

愛が君を救えるなら音楽は要らないさ
夢だけで私は生き続けられない
誰も間違ってはいないから
正論に押し潰されて息苦しいよ

弱さを許せば喜ばれる
個性を歌えば支持を得られる
なけなしの感情を切り崩して
対価を欲しがることが怖いの

一番大事なのは私の想いか?
たったそれだけじゃ何も守りきれないよ

……守れないよ。

「君、変わったね。」って言われちゃうね
青くなりきれずに中途半端に大人で嫌になりそうだよ

愛が君を救えるなら音楽は要らないさ
夢だけで私は生き続けられない
誰も間違ってはいないから
正論に押し潰されて

でも、逃げないよ。夢だから。

瀬名航ライナーノーツ(作詞・作曲・編曲)

三度目まして!

『リアルメランコリー』『いのち』に引き続き『青い夢』の作詞・作曲・編曲を担当した瀬名航です。普段はボカロ曲を投稿したり、他アーティストさんへの楽曲提供などさせていただいています。

今回のオファーでは、ステージで生きていく上での本音(建前)を歌詞にしたいというお話でした。聴いてくれるだけで、気持ちだけで嬉しい。けれど、ライブをしたり曲を作ったりして生きていくためにはお金が必要。

企業VTuberとして商業の波を走っているAZKiさんにとって、避けては通れないお金と夢についてのお話だと感じました

毎度頂くテーマが重い。。笑

ここで「俺たちはお金が無いと生きていけないからお金くれ!!」という方向へ持っていくことも出来るのですが、演者からファンの行動をコントロールするようなメッセージを発信させてしまうと、途端に窮屈な世界になってみんなが幸せにはならない気がしました。

押しつけがましくなく、でもしっかり本音と建て前を描き切る、というバランス感が難しいオーダーでしたが、完成してみれば「これだ!」という感じに収まったかなと思います。

精神的にまだ青い無知故の強さで駆け抜けるわけでもなく、
何もかもを達観して多くを諦めてしまったわけでもなく、
その中間で苦しみもがきながら、いのちを燃やし続ける歌です。


白か黒でハッキリ答えがあるならきっと悩まない。
何でもグラデーションなのが当たり前で、だからこそ定まらない状態が苦しい。本音も建て前も間違っていないからこそ、それに向き合い続けるという選択は、苦しくて美しいものなのだと思います。

“商業アーティスト”という、ある意味狂った世界で美しくあろうとする姿を、僕は応援していきたいです。

P7:青い夢

AZKiライナーノーツ

これまでにも様々な場面で歌わせていただいていますが「感情」になってしまう曲です。ライブセトリで「いのち」から「青い夢」のつながりでグッときて消滅してしまいそうになります。

「リアルメランコリー」「いのち」を書いていただきました、お馴染みの瀬名航さんに制作いただきました。瀬名航さんは本当にすごい感性をお持ちでいらっしゃると思います。心を抉ってくるような、心に直接問いかけてくるような言葉や音を作られるのが本当に上手すぎて、いつも一体これをどう表現したら正解なのかという難題を突きつけられている気がします。

事前に楽曲のテーマやこういうふうに歌ってほしいというディレクションはいただいていたのですが、一番難しかったのは実は「…守れないよ」の部分ではなくて、その前の「守りきれないよ」の最後の伸ばし部分です。声を振り絞って、掠れてしまう感じを出すというのがかなり意図してやることが難しくて、レコーディングしたときは意図しないで感情のままに歌っていたときにOKテイクが出来た気がします。

そんなこともあった楽曲なのですが、この曲に関しては「いのち」と同じで歌えば歌うほど曲への理解も深まってきたり、そのときの思う気持ちや感情、はたまた時代で表現が変わってきたりするなと思っていて、いつまでも違う一面を見続けることのできる曲なのではないかと思います。

この楽曲のテーマはどんな時代になっても永遠に抱え続ける課題だと思うので、どんなときでもその葛藤の中で生きていくものなのだと思います。そんな楽曲をアーティスト人生のなかで歌えたことがとても幸せなことだなと思います。

ツラニミズライナーノーツ

青い夢ですが、今だから言える話をすると楽曲の依頼をした時、世の中がこんなことになるとは思っていなかったというのが本音です。

まだコロナが蔓延するほんの少し前に瀬名さんにこの曲のオーダーをしました。音楽をする上での大きな矛盾。とくにそれで生きていくと決めた人、それでしか生きたくないともがく人、それでしか生きられない人が抱く本音と建前。でもその本音と建前自体がどちらでもなく、どちらでもある。
矛盾に矛盾を重ね円環になるそんな感情を歌にしてほしいなと思い、作っていただいた曲です。

楽曲の制作を進める中で、5thライブの中止や自粛期間に突入し、本当に音楽の世界が厳しく辛い時期に入っていき、ライブハウスやクラブの休業、それを繋ぐためのクラウドファンディングなどが始まりました。

音楽が好き、聞いてくれるだけで嬉しいという気持ちだけじゃ生きられない時期に本当になってしまったな...と考えたのを覚えています。

実はそんなこともあり、この楽曲についてはリリースをずらそうか?と検討したりもしたのですが、結局僕らにできることは音楽で何かを伝えることくらいしかできないので、リリースしよう。と決めてリリースに至りました。

商業アーティスト、かつ企業勢Vtuberというある意味本当に恵まれた環境にいる僕らですが実際に楽曲のセールス、ライブの動員、日々の収益といった「お金」にまつわる部分にシビアにならざるを得ないのも事実です。

誰かしらの推しを応援している皆さんにはなかなか伝わらない、またわざわざ伝えないことも多い話ではあるのですが、

応援している気持ちだけではどうにもならないこと

なんて山程あります。どうかそれぞれの推しと楽しい時間を続けるために、大小ではなくあなたのできる範囲で応援してあげてください。


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2nd Full Album『Re:Creating world』
12/1(火)リリース決定!絶賛予約受付中
https://store.azki-official.com/product/25245

アルバム特設サイト
https://recreatingworld.azki-official.com/

AZKi 6th LiVE Re:Creating world
12/6 (日) 19:00 START 配信ライブ開催!
現在絶賛チケット販売中!
https://www.zan-live.com/live/detail/10039
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(ツラニミズ)

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