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【雑記】多技巧不可思議バンド「有形ランペイジ」はいいぞ

「有形ランペイジ」というバンドがチョーカッコいいという話は実は7年前からしているんですが、冬コミで頒布された新アルバムがめちゃくちゃクールだったので、今日は有形ランペイジとsasakure.UKについて話そうと思った次第です。

有形ランペイジは、楽曲ごとに異なるフューチャリングアーティストに、ゴリッゴリのインストゥルメンタル曲、小説、漫画、ゲームなどのフィクションを背景に紡がれる他に類を見ないグルーヴが特長で、ハイパースタイリッシュな楽曲を奏でる、sasakure.UKを中心に結成されたバンド。sasakure.UKの楽曲自体がゲーム音楽やインスト曲のメロディや音運びが根幹になっているので、いわゆる「歌モノ」とはそもそもの雰囲気が違う印象。有形ランペイジとしては2012年に1枚、2017年に再始動後に1枚の計2枚しかアルバムをリリースしてませんが、バンドの発起人であるsasakure.UKはVOCALOID楽曲やインスト曲を発表し続けていて、リリースしたアルバム、EPはインディーズ作品を含めるとかなりの数になります。

以前軽く触れたUNDERTALEのリミックスアルバムも最高オブ最高なんですけど、特に面白いのはトラック順に各曲のリミックス名の頭文字を取ると「UNDERTALE」になるイースターエッグみたいな遊び心。各曲を単体で聴くだけでなく、アルバム自体を一つの作品として構築する手腕はどの作品にも見られます。こういうのめっちゃ好き。


有形ランペイジというバンド名の由来になったタイガーランペイジは中島敦の「山月記」がモチーフなんですが、SFじみた解釈・再構築とスタイリッシュMVがパッと見でそれとは分からないのがすごい。ヴォーカロイドとデジテクノの相性は今日も256萬シンクロボルト!


インスト曲になると音楽的にも視覚的にも実験作のような作品もあり、マントラのように難解なことになるなど。グルーヴを感じてくれ。


prime musicでも主要なアルバムが一通り聴ける上、spotifyにも楽曲配信されているようだ(そっちはアカウントを持っていないので詳しくは知らない)。動画サイトに投稿された作品がパッケージ化されて実物のアルバムになり、そしてサブスクリプションでも聴けるようになった流れ、年月を経てネットとリアルが循環しているみたいで面白いですね。

(終わりです)

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