![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/145351109/rectangle_large_type_2_c9bc428adb365c291fbeeb085a79b6c9.png?width=1200)
フリーランス、特にライターなんて進んでやるもんじゃないよ
あんまり言いたくはないが、現在の僕は在宅ワークをしている。
書き物をして生計を立てたり立てられなかったりしている身、つまりはライターということになる。
うらやましがられたり立派に見られることも多いが、正直働けるなら最低賃金のバイトをした方がマシだと思っている。
さらに本音を言うと、フリーランスと名乗らざるを得ないのもすごく辛いし名乗るのも恥ずかしい。
(無職を名乗ったほうが気分的にはマシだが、本当に無職な人に申し訳ないので、自営業的な何かとか言ってごまかすようにしている)
自分を含むなんちゃってフリーランスライターを嫌悪しているので
『キーボードカタカタで月○万らくらく副業✨️』
『適正職業診断のおかげで会社員から楽々月〇〇万円✨』
みたいなアホな広告には反吐が出る。
一昔前にあったブロガーとかいう連中の再現性のないたわごとと同じ感じだ。
フリーになるというのは、つまり会社組織から守られないことだ。
自営業はどこまでも自衛の世界で、能力がないと本当に悲惨な事になる。
特化した能力があり、きちんと身を立てている本物のフリーランスなら話は別だが、そうでない限りは会社に属したりバイトしたりしたほうが間違いなく生活は安定する。
というわけで今回はらくらく〇万円✨な世界観の広告を小馬鹿にしつつ、
なんで能力のない人間がフリーランス✨なんぞに身をやつしたがるのかを大きく2つパターン分けして話していこう。
今回フリーランスと呼称するのは、主に僕が属するライターの事である。他業種の詳細はよくわからないのでそこはご了承をば。
①組織のはみだし者
まず筆頭に上がるのはこれで、僕もこのタイプだ。
そもそも組織でやっていけるならフリーになんぞならないという話である。
僕は正規雇用の仕事を辞めた身だが、もし組織でやれる人間だったら早いうちに転職先を探していただろう。今だって障碍者手帳を武器に障碍者雇用の面接を受ければいいのだから、自宅でパソコンやってないでハローワークに通うと思う。
なぜそうしなかった、あるいはそうしないのかというと、
訳あって組織でやっていけないからである。
理由は人それぞれだが、致命的なレベルの性格破綻者でない限りは何らかの疾患や障害持ちだろう。
会社でもバイトでもなんでもそうだが、働くという行為には多かれ少なかれ人間関係というものが発生する。それに耐えられなくなった人間が逃げ延びるのがなんちゃってフリーランスという地獄なのだ。
僕も気づけばそんな地獄にいた。
ここからは少し自分語りになる。
僕の場合は前職で上手くやれなかった失敗体験が尾を引き、さらに障害の源泉のPTSDによるデバフもかかってしまった感じだ。
正直、コミュニケーション能力は10年前よりも遥かに退化している。
正規雇用で働いた約9年は正直言って無理をしていたし、その後の無職期間で完全に人間社会への適応能力は失われてしまった。
焦燥感に襲われて3回ほどバイトをしたが、1つは半年でギブ、他2つは1日で飛んでしまった。内心で見下していたバックラーになってしまった。
今となってはもう、人間関係の発生を予期するだけでダメだ。
正確には、仕事という自分への評価のジャッジメントが評価に影響するような人間関係が無理になってしまった。
小さい失敗でも、それを気にしすぎて2日目の出勤は不可能になってしまう。
正規雇用はおろかバイトも無理となると、残る選択肢は顔を合わせることなくネット上のやり取りで完結する在宅ワークくらいになる。
僕はこうして地獄に落ちたわけだ。
能力があってやってるのではなく、よそでやっていけないから多少の不利益を覚悟で在宅ワークに徹しているのである。
![](https://assets.st-note.com/img/1719403801002-uPmfaIe4GW.jpg?width=1200)
フリーなんてキラキラしてないし、まして好きに生きられるわけじゃない。
退職すると、会社組織というのは制約だけじゃなく、福利厚生も与えてくれていたことがよくわかる。決まった日に給料が入る、保険料を半分肩代わりしてくれているなど、ありがたみもしっかりあるわけだ。
退職するとこれらが全部吹き飛ぶし、前年の収入を基準にした国民健康保険料100%の請求がくる。準備をしていないと退職後にケツの毛までむしられる。なんとなく退職したくなってる人はこれだけでも覚えておいてほしい。
②採算度外視の人間
2種類目は採算度外視の人間だ。
さながら痛覚のないバーサーカーで、さすがに実在を疑う人もいると思うが、これが意外と多いのだ。
フリーランスは上も下も青天井
話が逸れるが、フリーランスの収入には上限がない。
上手くやる人は月に100万円くらい稼いでるらしい。
会社員の給料の数倍は稼がないとまともに生きられないのだから、それでも心もとないくらいだが。
経営サイドに回るか自分の商品で利益を出さない限り、フリーランスの収入源はクライアントからの報酬に依存する事になる。
依頼された物を期日を守って納品し、ようやく報酬が発生するわけだ。
その中で理不尽な修正指示とかクライアントのバックレが発生するリスクもある。
割に合う、継続できるクライアントを探すのも一苦労だ。
なので、要領や運が悪いと最低賃金以下の収入になる。
そもそも、大したスキルも実績もない人間のつくったものに会社が払う報酬なんて、たかが知れているのである。
憧れで目指そうとしている人もいると思うが、最初はバイトと掛け持ちした方がいい。バイトの方が稼げるし安心感あるよ。
興味がある人はクラウドソーシングサービスをいくつか覗いてみるといい。
時給にして500円にも満たない案件がたくさんある。
そんな案件に応募するやついるわけねーだろとお思いになるかもしれないが、見出し通りの採算度外視の人間、いわばバーサーカーが意外といるのである。
バーサーカーの正体とは…
ここから先は
¥ 500
食費にします