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放浪とどん底の2日間【うつ病日記:2024/5/15~16】


5月15日

15日はメンクリの予約があったので、珍しくバスと電車で街へ出た。

行き先は市の中心的都市。
いつ行っても人でにぎわう光景が広がっている。
少し前はこういう人混みがとにかく嫌だったが、最近はこういう町に住んでもいいんじゃないかと思うようになった。人に揉まれる必要性というのを、ここ数年で感じるようになった。
賃料高いので夢のまた夢だが。。。

他に用はないので、駅を出てからまっすぐメンクリに向かった。
もう一年近く利用しているメンクリだ。

先生は穏やかというか挙動不審な人だ。
比較的元気な時期の僕からすると、若干病人のようにも思える。僕も元気がない時は、病人同士の会合のような風情になる。
先生はどもりながらも調子を聞いてくれる。
毎回、自分の今の状態を点数にすると何点かを聞いてくる。
正直に赤点ギリギリの点数を伝えると、先生は渋い顔をする。
僕も申し訳なくなる。

最後に薬の増減についての希望とか、話しておきたいことはないかを確認されて、診察は終わる。

ここ数か月は、状況が改善されることもない、堂々巡りのような診察が続いている。
しかし、空元気を出しても損しかしないのでありのままを伝えるしかない。

薬局でたくさんの薬を出してもらった後、宙ぶらりんの状態になった。
別にやる事はないから帰ってもいいのだが、帰ったところでやる事もない。

なので、しばらくは町を散策していた。
普段は入らない古書店に入ってみたり、ピラティス?とやらの勧誘を受けてみたり、はたまた歓楽街を歩いてみたり、夜までフラフラと放浪していた。

夜遅くに帰宅したが、すでにくたくただった。
頭痛薬の飲みすぎか、タバコのせいか、寝る前にゲロを吐いた。

帰る前に、立ち食いそば屋で吸ったうどんが台無しになった。

5月16日

ド級の鬱が来た。
何をする気にもなれないが、何もしないのも苦痛。
針のむしろのような一日だった。

自己分析なので確かではないが、僕の意識の奥底には自己に対する無価値観が深く刻まれているように思う。
生育環境の影響が大きいかもしれない。
とにかく、自分の感情や行動は無意味と思えてしまう。僕の何かが他者にとって一時的に有益だったとしても、それが無くなればごみのように捨てられるだろうとどこかで確信しているのだ。

何もする気になれないのは、長期的に見れば自分の行動が何の足しにもならないゴミ以下の価値しかないと思っているからだろう。
何もしないのが苦痛なのは、元来の理想が高すぎるせいか、何かをさせられていた時期が長かったせいか、そこまではよくわからない。

とにかく、この日は自己無価値観にさいなまれて、ずっと動けずにいた。
幸いにもツイートする元気は残っていたが、ネガツイしかできなかった、すみません。

ひどい呪詛だ。

そんな具合で、一日のうちの数時間は、玄関近くの冷たい床に横たわって過ごした。
お気に入りの場所なわけじゃない。
そこで力尽きたのだ。

しかし意外と気分がマシになる。
床に体温が吸われていくような気がして、幾分か気持ちが紛れるのだ。
そのまま体温を吸いつくされて、塵のように消えてしまいたくもなる。

しかし人間はめんどうな生き物で、そんな事で消滅してくれはしない。
消えてなくなりたくても腹は減るし喉は乾く。

たまにこういう日があるが、対処法はいまだにわからない。
気を紛らわすためにこうして駄文を書いているが、それでも時間が余ってしまう。

創作物を摂取する気力はないし、SNSは楽しそうな人間を見るのが辛くて長くは見られない、外出しようにも行く先はない。気晴らしをするような金もない。

まさしくどうしようもない状況。
早く寝て一日をリセットしてしまいたくなる。
今日は昼過ぎからずっと、早く夜になってくれと祈っていた。

結局、昼寝をして夕方を迎えた。
この時間からゆっくり寝る姿勢をとっていけば、どうにか今日が終わりそうでホッとする。

なぜこうもひどい気分になるのか考えた。
どこにも所属していない孤独感のせいじゃないかと思い至った。
今の僕は用事がないと家から出ないし、新しい人との交流というのがほぼない。

しかし、仕事や学校などでは、ことごとくハラスメントか排他の対象になっていた。いまからどこかに所属して人間関係に飛び込むというのは、ものすごく怖い。

それこそ今の気分変調症や抑うつ、社交不安が解消されてからの方が良いんじゃないかと思うが、先述の診察風景を見ればわかるように何も進展はない。

じゃあボランティア的な活動はどうか?
という考えが浮かび、勢いでリカバリーカレッジとやらに応募してみた。
何をするのかはよくわからないが、後日気が向いたら実際に参加してもいいかもしれない。

ゴミ拾いなんかもいいかもしれない。
ボランティアでゴミ拾いする人なら攻撃性も低いだろうし、大衆もゴミ拾いする殊勝な人間を攻撃はしないだろう。

とにもかくにも、ようやく一日が終わってくれる。
今日みたいな日は、とにかく辛いし苦しいし何もできない。

誰か助けてくれ
と心の中で叫んでから、
こんな生ゴミ誰も助けてくれるわけないか
と自嘲するセルフクソ掛け合いみたいな思考を何度繰り返しただろう。

前の日記で、項目ごとに採点してみるとか言っていたが、そんな余裕もないしめんどくさいのでやらない。

まともに食事をする気力もないので朝はゼリーだけ食べたが、夜も相変わらずなのでゼリーを摂取する。
なお、昼前にエナジードリンクを飲んだが、肝心のエナジーは鬱のブラックホールに飲まれて消えたようだ。何のやる気も出なかった。

そんな日もある。
そう考えて今日は早めに寝ることとする。

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