統合失調症つれづれ

私は統合失調症と自閉症を併発しているらしい。らしいと記したのは、医師の見解で病状が変わるからだ。最初に私を診察した医師はうつ病だと診察し、しつこく通うと、人格未成熟というよく分からない用語で放逐した。次の医師は統合失調症だと診察したが、病院の方針で障害者手帳1級を取らされたのはやや面食らった。当初は自動車税が免除されるからと喜んでいた私だったが、税の担当者からは思い切り怒られた。デイケアに通うも、症状は悪くなる一方で、遂には父に叱責され自殺未遂を行った。一回目はオーバードゥーズ(薬の過剰飲用)、二回目は屋内二階からの飛び降りである。どちらも命は失わずに済み、こうしてのうのうと文を入力しているのだが、父の叱責と金欠、精神病がセットになると私は自殺を図るみたいである。また、どちらの自殺未遂も同日、クリスマス前々日の決行であったから、ジンクスになりそうで毎年恐怖している次第である。

2度目の自殺未遂で飛び降り、肋骨を折った私は、地元の大病院で妙にさばさばした女医(某失敗しない人に似ていた)に手術され、夢の中で大仏様の掌に乗せられつつ、順調に回復した。寿司食べたさに、展望食堂のある十四階の階段を昇り降りするリハビリをこなすなど、回復基調が見られたので、無事に退院することができた。医師はまた変わり、認知行動療法を試してくれることになったので、ようやく包括的な治療が行われると期待した。ところが大病院の常か、その医師は転勤となり、あまり治療に前向きでない四代目の医師に交代したので、少し落胆した。また、その医師も学閥の煽りで転勤し、私は大病院から地元の精神病院へ転院を迫られた。

あなたは自閉症を併発しています、そう私に告げたのは転院先の五代目ドクターであった。この方は自閉症に詳しく、私に根気よく説明をしてくれたので、恐らく私は自閉症を併発しているのだろうと信じた。ただ、この先生がとても忙しく、患者満載の待合室で延々と待ち続けた末に10分しか診察してもらえないので残念だった。

そんな折、ふとした風邪で大病院に立ち寄り、医師に余裕ができて再び転院可能だと知った。私は、寿司屋とコーヒーショップを持つ大病院の設備に抗えず、五代目ドクターに別れを告げ、再び転院を決行する。現在は六代目ドクターの下で自閉症と統合失調症の寛解を目指す傍ら、よく寿司を食べている。

取り纏めもなく私の精神病歴について書き綴ったが、これをもって自己紹介としたい。

結論として、医師により病気は変わる。また、寿司は精神病に効くのではないかと思う。

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