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仕事の覚悟は「伝家の宝刀」を持つこと

浅見 ゆたか

多くの企業や組織が、行動指針などに「誠実であること」をかがげていると思います。

僕自身、お客さんや一緒にチームを組んでくれるパートナーの皆さんには、真摯であり誠実でありたいと強く思い、それを実行しているつもりでございます。

誠実であることは、時として本当に相手のことを考え抜いた結果、正直に意見を伝えることもあるかと思います。それこそお客さんが言っていることの真逆のことを言わないといけない時も。

でも、相手のことをとことんまで考えて、自分の信念に基づいて「本当に相手にとって大切なこと」とわかっていれば、それは率直に伝えることこそ、誠実な対応だと思っています。

幻灯舎社長の見城徹さんも、「誠意とは、正直に感想を伝えることだ」という趣旨のことを言っていた気がします。素敵ですよね。


では、伝えるべきことが「本当に相手にとって必要なこと」であっても、衝突を恐れて、ましてやそれがクライアントや上司だとしたら、仕事がなくなってしまうのではないか、という恐れから、言いなりになってしまう、という人も少なくないのではないかと思います。というか、そういう人がほとんどなのかな。

で、僕が相手がクライアントであろうがパートナーであろうが、信念を持って言葉を伝えるのは、「覚悟を持っているから」なんだと思います。
覚悟は「最悪、もうこうなっても仕方ないや」という最低ラインを自分で持って臨むこと。

僕の場合、例えばクライアントに対して覚悟を持って話す時は「最悪、仕事を切られてもいい」、前払いでもらってたとしたら「返金して仕事をおしまいにする結末を迎えてもいい」という、覚悟を持っています。
これを「伝家の宝刀」と表現しています。

その刀を抜いたら最後、一撃必殺で関係を終わらせるような、究極の一太刀。それを持っているかどうかで、人の覚悟は変わります。目にも、内なる炎のようなものが宿る気がします。

で、大事なのはその伝家の宝刀は決して抜くことはない(抜かないよう、最後まで全力を尽くす)と心に決めておくこと
簡単にその一太刀を浴びせたら「いいっすよ、じゃあやめてやりますよ!」みたいな、入社3ヶ月の新卒社員の捨て台詞みたいになっちゃうので笑。
しかも、そんな一撃じゃ誰も切れない。

でも、「この人には本当に最後の最後、その刀を抜く覚悟があるんだな」という姿勢こそが、自分の信念に基づく言葉を伝える上で、最も重要なことです。


伝家の宝刀を作るには、そもそも依存体質の働き方をやめるのも重要です。最悪このクライアントから仕事がなくなっても、自分の生活の屋台骨は揺るがないみたいな。

僕の場合、年間で30社以上のクライアントさんとお付き合いさせていただいてますが、全体の売り上げ構成比で10%を超えるお客さんはいないんです。
つまり、最も売上の大きいお客さん仕事がなくなっても、売り上げに影響するのは10%以下なんです。

だから、そもそもリスク分散がされている。これがセーフティネットになって、覚悟を決めやすい、ってのもありますね。


伝家の宝刀は何も仕事だけでなく、例えば「地域コミュニティでうまく行ってない」とか、「夫婦仲がよくない」とかでも、全く同じだと思います。

最後の最後、今住んでる場所から環境変えればいい、とか、夫婦でも本当にとことん話し合って別々の道もある、みたいな、最後の選択肢があることを覚悟しておく、これも伝家の宝刀を持つことだと思います。


本当に最後の最後まで抜くことはない「伝家の宝刀」。それを腰に携えて
、相手と対峙することが、仕事でも人間関係でも、あらゆる場面で役にたつ生き方
なんじゃないかなって思います。

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