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地域における「一部の人しか盛り上がっていない」という批判について

地域文脈の活動にコミットしている人ほど、この言葉を言われた経験は多いだろう。
 
あんたのやってることは、一部の人しか盛り上がってないだろ?
 
僕はこの批判に対しては、反吐が出る思いである。
なぜならこの批判は“一部の人ですら盛り上げられない人”がすることがほとんどだからだ。
 
一旦、そもそも論を話そう。
 
地域の人口が減ったり、産業が落ち込んだり、活気がなくなるのは時代の変化に合わせず「現状維持」をし続けた結果であると思う。
全てがそうではないか、少なくとも現状維持では、結果は下降しているという事実は間違いなく、打開策は“今とは違うこと”に目を向けるべきである。
 
しかしながら、人は未知のものを嫌う習性にある。
想像のできないようなことに対し、「できるわけない」「馬鹿言ってるんじゃない」と、自分が知っている世界観を守るため、知らないことをする人間を批判する。
 
でも、歴史を振り返ってみれば、イノベーションを起こしてきた人たちは、決まって批判を受け続けた人ばかり。
 
「ロケットが地球の大気圏の外を出るなど、ありえない」
と言われていたし
「飛行機は科学的に実現不可能」と言われ続けていたらしい。
 
つまり、自分の知っている世界だけで物事を判断しては、これから起こりうる良い意味ので想定外の結果の芽を摘んでしまうわけだ。
 
先人の人たちは、それなりに時代を作ってきたかもしれない。でも、時代は変わってきている。しかも、圧倒的なスピードで。
 
そうした時に、先人は何をすべきかというと、「やってみなはれ」と自分の席をゆずることだ。(サントリーの創始者鳥井さんの言葉)
 
古い感覚、前時代的な意識のまま、“たった一部ですら盛り上げられない人”が、自分たちの居心地の良い、全時代的な感覚の世界に、若者を引き摺り下ろす行為は愚の骨頂である。
その行為で、一体誰が幸せになるというのか。よく考えてほしい。
 
現状維持では、“一部の人ですら”盛り上げることができていない、ということにちゃんと目を向けるべきである。
 
少なくとも、僕たちは誰かを傷つけたり悲しませるようなことはせず、出来るだけ周りの人に幸せになってもらう、そういう気持ちで今を生きている。
 
どうか、足を引っ張らないで欲しいし、引っ張るならなぜ引っ張るのか、引っ張ることだ誰が救われるのか。
 
そういう話を聞かせて欲しい。

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