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複業・パラレルワークを“必須”条件にする採用アプローチ

今年度から採用活動を始めようとしている中、ずっと考えていることの一つに「雇用形態」があります。

僕が健全と思える働き方は、1つの会社の依存状態を作るのではなく、複数の仕事を分散的に行える仕事のポートフォリオを確立することだと思っています。

これまで良い人材は契約で“囲い込む”のが常識でしたが、どんな大きな会社でもいつどうなるかわからない時代で、個が1つの会社に依存するのは非常に不健全だと思っています。

どんな状況が訪れようとも、個の力さえ養っておけば、いかようにでも生きていけるわけで。それこそが、個人の幸せを形成する要素の1つの考え方でもあるんじゃないかと。

「他に行ってほしくない」「離れるリスクを負いたくない」という考えで、その人を囲い込むこと自体が会社依存を起こし、個人の成長を止めてしまうものと思います。

だからこそ、僕の会社の採用条件の1つに「複業」「パラレルワーク」を不可や可、ではなく“必須”にすることを考えています。
様々な環境の仕事を同時並行で行うことで、経験やノウハウを横断的に得られるし、それらの活動である「点」がいつかつながり「面」となる時、その人にとって大きな力となるはずかなと。

まあ、よく言えば「時代にあった自由な働き方」ですが、悪く言えば「自分のことは自分でなんとかしてね」です。

でもこれは個人的には決して間違っていないと思っていて、僕が独立して最も良かったと思っていることの1つは「稼ぎを自分でコントロールできること」です。

毎月決まったお金の中でやりくりするより、自分のアクセルの踏む具合で稼げるお金も変わる方が、よっぽど心の健全が保たれた感覚があります。

この頃から「不安定こそ安定」ということを考えるようになりました。安定した状態こそ、人を思考停止に陥らせ、成長をとめ、個人を弱体化させてしまうと。不安定という環境こそ、常に自分自身で何かしらを改善していく、成長していくことを支えてくれるのではと思っています。

実はこの雇用関係の構想はずっと頭の中にあったのですが、「フルコミットの社員として雇用して、人生を背負う」くらいの覚悟がないと、こちらからもその人へのコミットで価値を提供することが難しいんじゃないかと思っていました。

おそらく、新卒とか未経験の人はその方が良いのかもですが、30歳を超えたくらいのある程度キャリアが一周した人をターゲットとした採用であれば、やはり独立志向(会社を立ち上げる的な独立より、自分の足で立つという独立の意味で)の方が、時流やキャリアの考え方としてもあっている気がします。

はっきりとした輪郭のある組織ではなく、アメーバのように広がったりしぼんだり、形が曖昧な組織の在り方でも、今の時代の会社は存在できると信じてます。

そんな組織づくりにチャレンジしていきたいなと思ってます!

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