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【詩】

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#男性ボーカル

死を纏う詩人

何も変わらない毎日に絶望した真っ白な天井を呆然と見上げるどれくらいの夜を明かしたのだろう心音に耳を傾けた 命の鼓動を鳴らしてみると僕には休符の1つも打てないんだってことは明々白々なんだとさ都合良くできたこの世界を塗り替えるにはどれくらいの時が必要なのだろうか自堕落で怠惰な日常に創作は花を咲かせ虚無を打ち壊す一時の熱情たった一遍の詩ごときに何も出来やしないと知りながら相も変わらず詩う言の葉は都会の喧

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杞憂であれ、世界

杞憂であれ、世界

居心地が悪い夜だった。
それは今日に限らない。
問題ない、こんな夢は何度も見た。
陽気なロシア民謡にデスボイスが鳴り響いて
ラブストーリーが始まる。
トゲトゲのライダースジャケットを着たモヒカン頭の男女2人がキスをする所で核兵器が爆発する。
また会いたいね、会いたいよ。
世界は跡形もなく溶けた。
杞憂であれ。杞憂であれ。

地震速報のように不気味な音でジャニーズの音楽が流れカメムシが耳元で羽ばたく

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