「すみません、貴方は溺れていますか?」
「はい、私は溺れているところです」
「え、溺れているんですか?」
「はい、私はどちらかといえば溺れている方です」
「わかりました。助けが必要ですか?」
「いいえ、結構です」
「でも、溺れてらっしゃるんですよね?」
「はい、とても苦しいです」

水もしたたる真っ白い豆腐がひどく焦った様子で煙草屋の角を曲がっていくのが見えた。醤油か猫にでも追いかけられているのだろう。今日はいい日になりそうだ。 ありがとうございます。貴方のサポートでなけなしの脳が新たな世界を紡いでくれることでしょう。恩に着ます。より刺激的な日々を貴方に。