鬼の果ての
駆け降りたる山城の
夕日はとうに暮れ
獣の如く波打つ背に
蓬髪踊りしが
今は静まりぬ
黒く汚れたるつめ先の
赤児のぬくさ
名残り惜しむ間もなく
いのち虚しく散りゆき
その白く濁りし眼孔
なんぴとも映さず
ただひたすらに濡れそぼる頬
拭わぬままざんぶと
滝壺の雫となりぬ
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水もしたたる真っ白い豆腐がひどく焦った様子で煙草屋の角を曲がっていくのが見えた。醤油か猫にでも追いかけられているのだろう。今日はいい日になりそうだ。 ありがとうございます。貴方のサポートでなけなしの脳が新たな世界を紡いでくれることでしょう。恩に着ます。より刺激的な日々を貴方に。