酒臭いと自分でわかるほどしたたかに飲んでいた。
とはいえ記憶は鮮明で抱いていいはずもない女だとわかっていた。それで余計に体を貪った。
死体のように転がった女の白い脹ら脛に窓越しに射し込んだ信号の灯が青く点灯していた。
仄暗い罪悪感を纏い、妻が待つ家に向かった。
信号が赤になった。

水もしたたる真っ白い豆腐がひどく焦った様子で煙草屋の角を曲がっていくのが見えた。醤油か猫にでも追いかけられているのだろう。今日はいい日になりそうだ。 ありがとうございます。貴方のサポートでなけなしの脳が新たな世界を紡いでくれることでしょう。恩に着ます。より刺激的な日々を貴方に。