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駆け出しライターがやる気のない先輩ライターに出会って思うこと

ヤフークリエイターズで記事を書かせてもらっている。
未経験のライターに、ちゃんとしたメディアで原稿料も支払ってくれて、書く場所を与えてくれるなんてところ他に私は知らない。ヤフーのこの取り組みにはもう感謝しかなく、精一杯取り組もうと決めている。

しかし。
ヤフークリエイターズを嫌々やっている人も中にはいるらしい。
ヤフークリエイターズのサイトを見ていて、なんとなく目についてSNSをフォローさせてもらっていた人がいた。そんな彼女の投稿がタイムラインに上がってきた。
「私は書きたかったんじゃない。でも毎日書いてるよ〜😩」
と言うもの。誘われちゃったから仕方なく、と言うニュアンスで、仲間と思われる人からついていたコメントも「そーだよねー大変そー頑張ってー」と言うような感じで、彼女らがヤフークリエイターズの仕事を迷惑がっている様子が伝わってきた。

なら書くなよ、今すぐヤフークリエイターズ辞めてくれよ。
確かにプロのライターさんなら物足りない仕事なのだろう。思っていても、自らプロフィールにヤフークリエイターズを表記しているSNSに書かないで欲しかった。(毎日書くノルマなんてないので、やる気がないなら毎日書く必要がそもそもなく、もう頭に血がのぼった私には嫌味にしか思えない)

世の中には、書きたくても、書く能力があっても、書く場所が与えられない未経験のライター志望者が山ほどいる。
場所さえ与えてくれれば書ける人、本当に多いと思う。なんなら、今ライターで仕事もらっているプロの人より普通に文章が上手い人だってたくさんいると思う。
こう言うやる気がないのにライターの席に座ってる人がいるせいで、志が高くやる気もあって能力も高いライター志望の人たちが、ライター募集サイトなどにたまに現れる、未経験ライターを馬鹿にしてるとしか思えないどーーーしようもなくやっっっっっっっっっすい案件に手を出す羽目になるんじゃないのか?
それで挫けたり、嫌な思いをして、やる気も能力もある人たちが消えていくんじゃないのか?

ヤフークリエイターズは例外はあるものの、1市区町村に1人までらしい。
彼女がご自身の希望通り辞めてくれれば、その地域に住む別のライター志望の方がその枠に入れる。ライターとしての道を一歩踏み出せる。
会社辞めてから温厚だった私が、久しぶりに憤慨してしまった。

でも、ふと考えてみたら自分も同じことをしていた。
旅行業を辞めたいと言い続けながら、14年居座った。
もちろん楽しかったし好きな仕事ではあったけれど、辞める頃は、
「もう旅行業界は業界として無理なんじゃないのかな〜。どーせこんなツアー作っても売れないのに。またどこの会社もワンパターンだなー。こんなもんでいいのか、リスク犯して売らなくても。売っても売らなくても同じだ、何も変わらない」
なんて考えていた。
私がこんな気持ちで限られた旅行ツアーの企画者の席に居座ったせいで、旅行の仕事に就けなかった人もいるかもしれない。
旅行会社に入れても、ツアーの企画の仕事が回ってこなかったかもしれない。取り返せないけど、反省。

今まで自分の気持ちしか考えてこなかったけれど、やりたくない仕事をしている人がそこに居続けるって、とても迷惑だ。
その仕事の発注者にとっても、その仕事を志している人にとっても、提供される人にとっても。
もちろん、好きじゃない仕事をしているわけだから本人にとってもマイナス。そんな人が作ったものや書いたものに人は惹かれないだろうから、経済もマイナス。

やっぱり、自分が好きなことを仕事にするって、綺麗事かもしれないけれど大切なこと。
ようやく私があけたツアー企画者の席には、どうかやる気に溢れた心から企画の仕事が好きな人が座れますように。

そして、世のやる気ないライターさんたち。
駆け出しの、少なくともやる気だけはある私たちがちゃんと無限に控えているので、辞めてもらって大丈夫です。どうか後のことは心配なさらず、席をあけてくださいね。

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