アーユルヴェーダのジャスミン
ジャスミンは、その良い香りによってピッタを鎮静させる。
『スシュルタサンヒター総論編46/286』
ソケイ(Jasminum officinale) とマツリカ(Jasminum sambac)は、どちらもジャスミンの種類。
スシュルタは正確には『ソケイとマツリカは苦く、その良い香りによってピッタを鎮静させる』と言っています。
ソケイの花はアーユルヴェーダではよく傷の手当てに使われます。
Jātyādi taila はジャスミン(ソケイ)たちのオイルという意味で、このオイルは私がいたアーユルヴェーダ病院外科では、ありとあらゆることに使っていました。
痔の治療(浣腸)、痔の術後の傷の治癒促進のため、転んだ時の怪我、糖尿病や静脈疾患による傷の手当てなどに使われます。
マツリカの花はジャスミン茶として飲まれています。
どちらのジャスミンも、その良い香りによってピッタを鎮静させる。
良い香りを持っているということは、香の素粒子(タンマートラ)を唯一持っている地の元素が多いからだと考えられます。
ピッタは火の元素が多いエネルギーです。
地の元素 vs 火の元素
火は砂や土をかけられると消えます。
よって、良い香りを持っている(地の元素が多い)ジャスミンは、ピッタ(火の元素が多いエネルギー)を鎮静させると考えることができます。
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