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歯が痛い時の裏技 part 2

 前回の動画で紹介した、虫歯が痛み出した時の裏技の解説をしていきたいと思います。前回の動画「歯が痛い時の裏技 part 1」

 アーユルヴェーダでは、ドーシャを沈静するために、基本的にはそのドーシャと反対の属質を使って沈静します。これが治療の王道になります。
 
 この王道は、アーユルヴェーダを学ばなくとも、人間や動物、みんな本能的に知っていますしやってます。 例えば、火傷した時は、水で冷やそうとしますよね。 火傷は過剰な温性の質の結果起こった負傷なので、温性と反対の属質=水の冷性で火傷が緩和することを誰でも知ってます。

 この反対の原理は、  【ヴィパリータ チキツァー】と言います。

ヴィパリータ=反対
チキツァー=治療

 しかし、乱れているドーシャがさらに乱れるような属質を敢えて適用して、思いがけなくそのドーシャが沈静されることがあるのです。

 例えば、隣に立っている人が疲労でふらふらして急に倒れたとします。これはヴァータの症状です。 ヴァータの症状なので、ヴァータの属質(冷性、乾燥、動性、軽い)と反対の属質を使って治すのが、先ほどの説明した治療の王道(ヴィパリータ チキツァー)です。

 つまり、体を優しく撫でてあげたり、何かで体を温めてあげたり、温かいスープやハーブティーを飲ませたあげたりして、ヴァータの属質の緩和に努めます。

 しかし、倒れた人が意識も遠くなっている場合は、その人の顔に、とっさに冷たい水をかけたり、ほっぺを叩いて刺激したりして意識が正常になるようにしますね。これはヴァータの属質が悪化することになります。 ヴァータがさらに乱れたはずなのに、その人は意識を取り戻します。

 このようなやり方を、『ヴィパリータアルタカーリー』 と言います。(アーユルヴェーダの専門用語なので、詳しい解説は省略させていただきます。)

【振り子が振り切ると、再び真ん中に戻るというのが、自然の摂理です。】
この自然の摂理を利用したやり方が『ヴィパリータアルタカーリー』になります。

 振り子がマックス振り切れた状態を維持するのは、エネルギーが必要ですし不自然です。振り切れた後は、また元に戻るのが自然の摂理なのです。

 人間の体も、自然の一部なので、この自然の摂理は人体でも存在します。 観察すると人体は、必要に応じて『ヴィパリータ チキツァー』や『ヴィパリータアルタカーリー』を行なっていことが分かります。

 前回の動画で紹介した虫歯の痛みの裏技は、『ヴィパリータアルタカーリー』を応用したものです。 虫歯や痛みは、ヴァータの乱れの症状です。 冷水はヴァータを乱しますが、振り子を振り切った後は再び真ん中に戻って、一時的に痛み(ヴァータ)が緩和されるということになります。

 いかがでしたでしょうか? アーユルヴェーダは自然の摂理の科学だと認識できましたか?
 自然を観察する力を鍛えることで、アーユルヴェーダの魅力がさらに分かりますね。

 皆さんからのフィードバックお待ちしております💖


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