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【自己紹介】点と点が繋がる|#03 無意味に思えた過去と経験、その先に

前回までに、自己紹介として【ヨガとの出逢い】【アーユルヴェーダとの出逢い】を書きました。

今回の記事【自己紹介 #03】では、それらに出逢う少し前、社会人時代に触れます。6年間で業界も社風も全く異なる3社を転々とし、その果てに退職し夫の海外赴任に帯同した私。なんの共通点もなくバラバラに取っ散らかった過去。ふらふらと何も身にならずに終えてしまった社会人生活。そんな風に否定的に捉え、大っ嫌いだったはずの過去。しかし、ふと気づけばひとつひとつの経験が思いがけずじんわりと繋がり始めました。

▼ これまでの自己紹介記事はこちらから

6年間の会社員時代①外資系不動産会社

私は大学卒業後、都内で会社員生活を送っていました。

新卒で入社したのは、外資系の大手不動産会社。そこでコンサルタントとして働いていたのですが、規模の小さなチームだったため、調査、Excel作業、レポート作成、顧客へのプレゼンなど、若いうちからかなりの裁量を持って働かせてもらったな、と思います。

誰もが聞いたことがあるような大手企業を顧客にレポートを仕上げ、それなりの権限を持つような方々に対してプレゼンをし、特にひとつのものを一人で完遂させる能力や、デザイン性を含む見栄えある資料を作る能力は徹底的に磨かれてきたのでは、と今振り返っても感じます。

6年間の会社員時代②外資系マーケティング会社

業務自体はやりがいもあったものの、その後体調を崩したり色々思うこともあり、異業種へ転職。外資系のマーケティング会社で、"インフルエンサー"と呼ばれる方々と企業とを結ぶデジタルマーケティング業務を行ないました。

特に、日系企業のアジア進出や、アジアからの誘客をお手伝いすることが多く、韓国や台湾、タイ、インドネシア等に住む有名インフルエンサーが、どのように自己の世界観を生み出し、どんなツールでデジタルコンテンツを作り上げ表現/発信するのか、そのイマドキかつワールドワイドなデジタル事情の先端に触れることが出来ました。

6年間の会社員時代③コーチング会社

その後、生涯のキャリアについてなんとなく考えていた時に「コーチング」の本に出会い、コーチングの持つパワーに心惹かれ、あれよあれよという間にコーチング会社の一社員になっていました。

コーチングとは、クライアントの目標達成を支援するために、効果的な対話・コミュニケーションを生み出すプロセスのこと。対話を通じて、現状や理想を整理し、新たな気付きをもたらしたり、モチベーションを高めたり、行動の選択肢を広げたり、クライアント自身が主体的に変化を起こし続けられるようにしていく。

顧客企業のいわゆる管理職層の方々が、コーチングにより気付きを得、意識が変わり、行動の変化を起こす姿を何度も目の前にし、ただの会話でもない、アドバイスでもない、コンサルでもない、このコーチングというもののパワフルさを体感しました。

企業勤めから離れることへの葛藤と決意

そんなコーチングの魅力を感じていた矢先、夫の海外赴任の話が浮上。

【自己紹介01】でも少し触れましたが、私たち夫婦は付き合ってから結婚後までずっと、遠距離生活を繰り返していました。ところが、今回の海外赴任先では初めて一緒に暮らせる貴重な機会。でも、せっかく素敵な仕事を見つけたのに離れて後悔しないのか、キャリアを断絶させてしまっていいのか、ぐるぐる悩み葛藤する日々。それでもやはり、家族一緒に過ごせる機会を何より大事にしたい気持ちが大きく、最後はスパっと辞める決断に至りました。

コーチとして働いていた私ですが、社内ではコーチ歴の長いプロフェッショナルな先輩方からコーチングを受ける機会もあり、自己と対話し、 "ほんとうの" 理想や気持ち、物事の優先順位を整理することが出来たからこそ、最終的には思い切った決断が出来たのではないか、と感じます。

企業のコーチとしてのキャリアからは離れるけれど、コーチング自体が持つ対話の力は普段の生活でも活かし続けられる、そう思いながら、さっぱりした気分で海外へ渡航しました。

「一貫性」より、「目の前の点」

さぁ、ここまで書いてみると、自分でもよくこんなにも全く違うことをやってきたものだな、と思います。実際、他人に「一貫性がないように見えますね」とか「飽き性ですか?」とはっきり言われたこともあります。

が、海外に引っ越して約1年が経過した今、バラバラに思えていた経験がふと繋がりはじめました。

純粋な好奇心からスタートしたヨガとアーユルヴェーダの勉強。学びの過程で将来どのように活動してゆきたいのか、徐々に色を帯びて思い描けるようになってきたのですが、それに向けて必要なスキルを整理していると、過去の経験が活かせるな、と思えてならないのです。

まず、そもそも1社目2社目で仕事にモヤモヤしていなければ、気分の落ちている私に向けて友人がヨガに誘うことはなかったでしょう。ヨガに出逢ってすらなかったかもしれません。

今後は大きな企業に属すのではなく、フリーランスでアーユルヴェーダやヨガに関する仕事をしてゆきたいのですが、ひとりで重大な物事を完遂しようとする力は、1社目の経験無くして培われなかったはず。自分でアーユルヴェーダに関するクライアント向け資料を作ることも多いのですが、そのツールの使い方やセンスもそこで磨かれたと思っています。

SNSでの発信が要となる世の中。写真のアプリも、インスタの投稿も、何百万人ものフォロワーを持つアジアのインフルエンサーとやり取りをする中で知ったテクニックやツールが沢山あります。2社目の経験です。

そして、3社目のコーチングも然り。そもそもアーユルヴェーダでは、他者本位(先生頼り)ではなく、自分の健康と幸せに自ら責任を持ち、自分で行動を変えていくことの重要性が説かれているのですが、その考え方自体、コーチングのメソッドとマッチするのです。一方的に教えるティーチングでも、困っている人に解決策を与えるコンサルティングでもない。クライアント自ら理想の姿を思い描き、それに向けて何を始めるか、もしくは、何をやめるかを決定してもらう。その行動変容のために、必要な知識は提供するし、一緒に対話をしましょう。そんな感じ。

※余談ですが、もちろん、全く役に立ってない知識もそれなりにあるわけで、例えば1社目で国家資格 宅建(宅地建物取引士)を取得しましたが、今の私には特段役に立っていません(笑)強いて言えば、死に物狂いで一生懸命勉強して資格を取った、という自信が今の行動の後押しになっている、そんな間接的な役立ち方はあるかもしれませんが。

ともあれ、 何が言いたいかというと、全く無関係に思えた経験も、一貫性がないと言われた過去も、思わぬタイミングでふと点と点が繋がり、線になることもあるのだ、ということです。

心動かされることに素直に行動し、優先順位をはっきりさせながら日々を過ごす。そうすればちょっと他人に口出しされてもそう簡単に揺らぐことはないし、直接的/間接的に経験が活かせる場面もある。だから、やっぱり私は目の前の "今ここ"(現在地点)に意識を向けて立っていたいと、改めて思います。

"アーユルヴェーダ流ヘルスコーチ"という肩書き

そういうわけで、私はコーチング的コミュニケーション手法を拝借しながら、クライアントの皆さまが自分の意志で健康を築いていけるよう伴走する、ヘルスコーチとして活動しています。

ちなみに、2022年1月現在、とりあえず "Ayurvedic Health Coach" などと名乗っている私ですが、これも恐らく暫定的で、これからの経験ひとつひとつに影響され変わっていくこともあるかもしれません。

でも、変化は決して悪いことではない。

これまで変化の連続だった私でも、無意味に思えた過去と経験、その先にこうして繋がりが見出せたから。身をもって実感した私なりの考えです。

まとめ

ここまで3つの記事に分けて自己紹介をしてきました。

活動の柱となるヨガやアーユルヴェーダ、そこへ繋がる過去の経験について、少々長くなりましたが一生懸命整理したつもりです。

次回以降は、アーユルヴェーダの知恵や、アーユルヴェーダレシピ、日常の哲学など、様々な記事をマイペースに書いてゆきたいと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございました!

By Mami

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