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⑤知床峠から羅臼へ【知床世界遺産ルサフィールドハウス】を訪れて改めて思ったこと。

2020.8.14
前日の知床は霧・霧・霧~(´θ`llll)

知床峠の頂上目指して走ります=͟͟͞͞( ˙-˙ )ง

ジャーーーーーーン ι(`・-・´)/ 到着

ここ知床峠の頂上を通って斜里町から羅臼へ。

うーーーっすらと太陽が(⌯︎¤̴̶̷̀ω¤̴̶̷́)✧︎

ここ知床峠の頂上を通過して羅臼町へ向かうのですが
この時間でも前日より人も車も多い(^O^;)

霧の中で写真を撮るもうっすら差す太陽の光で
見事に逆光(;゚∀゚) 笑笑

記念写真撮り待ちの人も居るのでサクッと撮って
頂上を後にしました。

少し走っているとみるみる美しい景色が( ¤̴̶̷̤́ ‧̫̮ ¤̴̶̷̤̀ ) ✧

綺麗な羅臼岳、、、(๑>ᴗ<๑)

お気づきの方も居ると思いますが、私の写真はかなりの割合で車窓から(笑)
写真の為に停車はほぼしない主義(?)の相方さん。
もう慣れっこですがなかなか思ったような写真撮る
のは至難の技ですꉂ(ˊᗜˋ*)ヶラヶラ

私がルサフィールドハウスに来たかった理由はあるテレビ番組だった

「ヒグマと老漁師~世界遺産・知床を生きる~」

この番組に出てくるルシャと言う地区は斜里側に
あり、陸路で行く事は出来ますが漁関係者以外の一般の人は許可なく立ち入る事の出来ない地区。

知床岬へ向かう途中、いくつかの番屋(漁関係者が寝泊まりする所)があります。そのルシャの”19番屋”がある所はヒグマの出没地域として有名で、人と野生動物であるヒグマが互いを干渉せず、共存共生してる極めて珍しい場所。

この番組に出てくる”老漁師”と言われる大瀬さんは
確か84歳(うる覚え・・・)

昔、この大瀬さんがこの場所に番屋を持った当初はヒグマが現れるとハンターに頼んで駆除していたそう。しかし熊を殺す事を良しとはしていなかった。

番屋を持ってから10年程経った頃、大瀬さんは
作業中背後に現れたヒグマと遭遇する。
その時、大瀬さんが驚いて大声で怒鳴ったらヒグマは逃げて行ったのだとか。(ヒグマも驚いたんですね(°°;))

人に近づいてくるヒグマ向かって「コラっ!!」と腹の底から大声で叱りつけ、目を逸らさず追い払う。
普通なら怖くで出来ませんが(※マネはしないでください)が大瀬さんはこれでヒグマを殺さず済むようになり現在は共存共生できているのです。

ユネスコの基準ではヒグマと人間の生活圏ははっきりと区別すべきと考えているとようですが、人間の生活もヒグマの生活も自然の一部と考える大瀬さんとは
そもそもユネスコとは考え方が異なっているようでした。

知床半島という場所で暮らし、ヒグマと共存共生している人が居ると(しかもご高齢)いう事実が本当に驚きでした。

実際に私が熊に遭遇した事はない。

北海道に暮らしていると本州の人から「やっぱり熊見たことあるの?」とよく聞かれる。

答えは('ω'乂)<NO

周りで見たことのある人は数人。

私は道央圏に暮らしていますが、道内はありと
あらゆる所に出かけています。が・・・
それでもヒグマに遭遇した事はありません。

しかし、キャンプが趣味の私ですが、ここ数年キャンプ場付近で熊が出没し閉鎖(T_T)なんて事が増えました。熊が人間の生活圏に現れるようになったのは何故なのか?

当然人間の生活圏に現れたら駆除の対象になる。
可哀想だけど仕方ない事。
人に被害が及んからでは遅い。。

「保護して動物園へ」「山へ返して」そんな声が
聞こえたことも。

知ることは守る事

ルサフィールドハウスへ行きたかったのは、そんな
ヒグマの事をもっと知りたかったから。
そして、知床岬という場所に漠然と行ってみたい
と思っていたからだった。

ヒグマがお出迎え(*˙︶˙*)ノ゙
「シロクマ?」と思ったけど「ちょっと日焼けしてます」と書いてありました。

館内2階には望遠鏡があり羅臼の海を見渡せます。
クジラが見える事もあるとか・・・(ㆆ_ㆆ)ジーー

ガイドのお姉さんに色々説明を受けました。

まず、知床岬行くにはトレッキングで陸路(海沿いだったり岩場だったり)で行くしか方法がない(゚ロ゚)
だいたい2泊3日はかかるらしい・・・
野営するしかないけど、出来る場所は限られてる
(そりゃそうか(°°;)) 当然ヒグマと遭遇の危険あり。

知らなかった事ばかり・・・( ̄▽ ̄;)
無知過ぎた自分・・・

ヒグマやキツネがかじった食器ガ━━ン=͟͟͞͞(꒪ᗜ꒪ ‧̣̥̇)

ヘルメットの穴・・・歯?牙?:(ˊ◦ω◦ˋ):

そもそも、知床岬を目指すには豊かな経験と
確かな判断力が必要。
携帯電話も繋がらない場所では救助も呼べない。

動力船での上陸は出来ないので、観光船に乗って行ったとしても知床岬は海から見るだけ。

何か・・・本来、人の踏み込むべき領域ではないんでしょうね・・・。
間違いなくそこには素晴らしい手付かずの自然が
あって、そこに足を踏み入れたくなるのも分からなくもない。でも、、、、

私は趣味のキャンプしてるだけでも、自然にお邪魔させてもらってると思ってる。
だからなおさら、こんな手付かずの自然にまで本来
人が踏み込んで良いのだろうか、、、、
そう思わずにいられなかった。

実際手付かずの自然を目指したが故に命を落す人だっているのも事実。

**人間のエゴが招いた悲劇 **

コードネーム97B-5,またの名は“ソーセージ“。

初めて出会ったのは 1997年秋、彼女は母親から離れ独立したばかりだった。翌年の夏、彼女はたくさんの車が行きかう国立公園入口近くに姿を現すようになった。その後すぐ、とんでもない知らせが飛び込んできた。

観光客が彼女にソーセージを投げ与えていたというのだ。それからの彼女は同じクマとは思えないほどすっかり変わってしまった。

人や車は警戒する対象から、食べ物を連想させる対象に変わり、彼女はしつこく道路沿いに姿を見せるようになった。そのたびに見物の車列ができ、彼女はますます人に慣れていった。

我々はこれがとても危険な兆候だと感じていた。かつて北米の国立公園では、餌付けられたクマが悲惨な人身事故を起こしてきた歴史があることを知っていたからだ。

https://twitter.com/takeshikawanaka/status/758587770323415040?s=21 ※引用ツイート※
https://twitter.com/bear_shiretoko/status/1172683067019759616?s=21 ※引用ツイート※

野生動物と人間の共存共生は人間が動物の領域へ
近付き過ぎない事。距離を守ること。

それが人間を守り、野生動物を守る事になる。

そんな事を訪れた【ルサフィールドハウス】
で改めて学べました。

知ることは本当に大切。

私が行けるのはここまで。

もし知床岬を目指す方が居るとしたら、それは
豊富な経験と確かな判断力がある人。
自然に対して謙虚な気持ちで挑んで欲しいと
切に願わずにはいられません。

さぁ、次へ行きますかっ=͟͟͞͞( ๑`・ω・´)

#北海道 #知床 #世界自然遺産 #羅臼 #ルサフィールドハウス #ヒグマ #旅行記

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