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意外なところで見つけた80歳まで働くためのヒント

2022年5月「企業参謀」を読み終えた。私が通うビジネス・ブレークスルー大学の大前研一学長の著書だ。大学に通い始めてからいろんな場所で勧められて買ったものの、分厚さと、難解さに何度も挫けつつ、授業で読む機会に恵まれたおかげで読了する事ができた。しかも区切った章事に自分の意見を述べる事を求められたので、読み飛ばし無しで。

ご存知でない方に「企業参謀」を少しだけ紹介する。初版は1975年大前研一が35歳の若さで書いた古い本だ。累計50万部以上も読まれており、今でもビジネス書として若手社員に読ませる会社があるという。内容は、企業戦略の思考から立て方について書かれている。例として出されている企業名・業界こそ古さが目立つが長年読み続けられるだけの、今にも普遍的な事が書かれていおり、読む度に驚かされていた。

戦略の立て方については、正直理解するのは難しかった。プロダクションポートフォリオをなんとか1個作った事位しかない私には、書いてある事を理解する事もさることながら、この知識を役だてる方法を悩みながら読んでいたが、最後の第4章 戦略的計画の核心 で、私が2020年から2年間探し求めていた答えを見つける事ができた。

私が2年間探し求めていたのは、80歳まで働き続けるためのヒントだ。それは2020年にビジネス・ブレークスルー大学に入学した理由でもあり、日々それを探し出すための勉強を続けているし、私自身安定した製造業を退職し、80歳まで働き続けられる人材になれるような実験を自分自身で行なっている。

しかし、2年間何をすれば80歳以降も働けるのか、全く見つけられなかった。見本となる先輩方を見ていると「医者」「俳優」など長い時間をかけて築き上げられた特別なスキルを持つ方や「経営者」「社外取締役」など、ある一定の業界で実績を上げてこられた方ばかりだ。

方や、AIで仕事がなくならない仕事に関する記事を見ても、この記事の信憑性の理解すらできず、選ぶ事もできなかった。

先ほど紹介した最後の第4章 戦略的計画の核心で書かれていたヒントとは「変化に対応できる柔軟な頭脳を持つこと」だ。状況は変わりやすく、どんな戦略にも絶対に正しいという事があり得ないというリスクがあるが、「変化に対応できる柔軟な頭脳」があれば変化に伴うリスクが軽減されると書いてあった。

「変化に対応できる柔軟な頭脳」と言うのは、「企業参謀」に書かれているような戦略を深い市場動向への洞察力を持ち、変化を予知し、管理する事ができる人だと思うが、その頭脳があれば、今から40年後の世界で働く事さえ怖くないだろう。

私には15年前の過去の栄光がある。ある大企業で働いていた事だ。名前を言えばお年寄りから若者まで皆知っている企業だ。契約社員ではあるが、あるクライアント担当として採用いただき、働いていた。

そこで働いていた頃の私は、イキイキしていた。大学の「プロジェクト学習入門」の課題で作った私の人生のグラフのピークもそこにあった。(下図の「就職2」参照)

誰もが知っている会社で働いているので、社外で久しぶりにあった友人に会社名を伝えるときは相当イキっていたし、仕事に使命感に燃えて、徹夜だって平気だったし、残業時間が祟って病気だってした。

そんな中、運よく結婚相手に巡り合ったため、結婚を機に契約満了を待たずに退職したのだが、その企業の正社員登用にチャレンジしなかった事をずっと引きずっていた。もしかしたらこのグラフがずっと右肩上がりになっていたかもしれないと思っていたのだった。

しかし、その判断は「無い」事がこの章を読むことではっきりわかった。私は、その企業で働きたい具体的な目標がなかったからだ。ただただ「寄らば大樹の陰思想」で大企業で働く安心感を得たかっただけだ。

その大企業からしても、私を採用するなんて「無い」判断だ。昭和から続くビジネススキームから脱却して、新しい時代へと進んでいかなくてはいけない。はっきり言って「寄らば大樹の陰思想」の社員なんてお荷物でしか無いからだ。

今、私は働く事の目標が少し明確になった。「変化に対応できる柔軟な頭脳」を持てるような人になる事だ。その手法の1つとして、BBT大学の独自メソッドRTOCSで、戦略を立てられる人材になろうとしている。

すぐには実現しないが、挑戦を継続し続けて、80歳までの社会人人生を歩んで行きたい。


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