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会うべきなのか、会わざるべきなのか

コロナのせいで、図らずも帰国することになって、予定していかなかった日本滞在を過ごしている。
本来の予定であれば秋に一度帰国するつもりだったのだけれど、せっかく帰国したしと、帰国のときにやりたいと思っていたことをやってしまおうと思っていた。

その一つが、人と会うことだった。

 

日本にいるなかなか会えない友達に
お世話になっていた人たちに
久しぶりに会う懐かしい人に
いろんな人に会いたいなと思っていた。

タイから帰国するとき、タイは飲食店の店内飲食ができなくなって、ショッピングモールが営業休止になってしまって、もしかしたらコロナってやばいやつなんじゃないか。
そんなことを考えながらも、友達には会えるだろうなんて思っていた。

 

それでもいざ日本へ帰ってきて14日間の自己隔離期間を過ごしていると、あれよあれよというまに緊急事態宣言が発表されて、気軽に外に出られなくなってしまった。
もちろん友達にも全然会えていなかった。

それでも今は便利な世の中で、LINEやZOOMといったツールで画面越しに友達と話すことができる。

とはいえ、それは私にとってタイにいたときとなんら変わらなかった。
直接会えるからこそ日本に帰ってくる意味があるのに、と、どこか拗ねていた部分もあったんだと思う。

 

6月、緊急事態宣言も解除され徐々に自粛ムードは薄れていっていたものの、やっぱりたくさんの人を誘って「みんなで飲もうよ!」みたいなことはできなかったし、中には仕事の都合上気軽に外で会えない人もいた。
それでも会える人たちと、ちょっとずつ懐かしい再開を果たせていたことは、日頃家から出ず代わり映えしない生活を送っているわたしに、確実に彩りを与えてくれていた。

 

もっともっといろんな人に会えるのはいつになるだろうか。
何も気にすることなく、「○日の○時から飲みに行こうよ!」と誘えるようになるのはいつになるだろうか。

そんなことを考えながらも、一方では早くジョージアに行きたい気持ちも押されられなくなってきている。

結局ないものねだりなんじゃない。
そうやって天の邪鬼な自分を笑いつつ、先にある待ちわびた日淡い期待と希望を抱いて、今日も一人YouTubeを観ている。

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