Ayuo Talk Video: Generations (世代論)
先月も3回やっていた1980年代からの友人、粟津ケンさんとのトーク・シリーズです。今月も数回続けて行く予定です。今回のトピックは世代論 - Generationsです。
Ayuo (Eugene Takahashi)(歌、ギター、ブズーキ、ウクレレ、作詞・作曲)
粟津ケン (プロデューサー、粟津デザイン室代表)
世代論 - Generations 文章 by Ayuo (Eugene Takahashi)
最近起きている世界中の危機と経済的な
落ち込みは数年前から経済学者、歴史学者や
政治学者が近未来に起きると言っていたことだった。
これは経済や政治や歴史の
科学的な研究で占いやオカルト的な予言ではない。
僕も数年前に1930年代と似て来ているという
発言を聞くと抵抗感を感じた。現在、これだけ
テクノロジーが進んでいて、情報も
行きわたっているはずで、AIや
オートメーションの時代に向かっていると
言われているのになぜ1930年代か?
しかし、もっと社会で行っていることに
目を向けると
ある共通点が見えて来る。
そして、今は第二次大戦と同じ役目を
持つ時期に入ったと思うようになった。
最近読んでいたニール・ハウとウィリアム・ストラウス
の世代論は面白い。この本は1990年に
書かれている。
歴史の研究をすると
4つの世代とその世代が直面する問題が
似ていることを発見した。
今は第二次大戦と同じクライシスの時期に入った。
これがその4つの世代 (Eugene の解釈):
1) 建て直しの時期ー
第二次大戦が終わった後は
世界に二つの大きな理想があった。
アメリカン・スタイルの民主主義とソ連のスターリンを
リーダーとした社会主義。
この時期では理想主義者がそれぞれの
理想を持って新しい社会を立てることが中心になる。
2) 反抗期 -反動の時期とも言える。
1960年代から1970年代では、ソ連ではチェコ
のプラハの春のように、
西洋民主主義に憧れる運動が始まり、
アメリカ、日本やヨーロッパでは毛沢東思想から
ヒッピー思想までの社会主義的な夢に憧れる
運動が始まった。
3) コミュニティーのあり方 (Civics) -
その次の時期ではテクノロジーが進み、生活が少し
豊かになり、コミューニティーのあり方に
ついて考えるようになる。1980年代からは豊かな
生活を求めるヤッピーが増え、
一般的なコンピューター・テクノロジーが広まり、
冷戦が終わり、「歴史は終わった」や
「We Are The World」、
「世界は一つ」という
理想的な考え方が広まった。
4) 多様性の時期 (Adaptives) -
この時期では文化が細分化して行き、
多様性が許される時期に入る。
社会問題が指摘されるのが増える。
専門的な知識が重視される。
これを近年に例えると2000年代に入ると、
社会では多様性 (diversity))があることが良い
いとなり、PC (Political Correctness) が重視される。
MeToo、ハラスメント、などの社会問題が
まじめに話される。
1990年代では世界をネットでつなぐことが
みんなにチャンスを与えられると思われたが、
アマゾンなどの一部の会社が大部分のセールスを
取れるようになり、社会的不平等
(social inequality)が広まる。
そしてこれはクライシスの時期につながる。
上記の解釈は1990年の本に書かれていたことではなく、
Ayuo個人の解釈だが元々の考え方だが、
4つ世代の分け方は1990年に出版された本から来ている。
見事に的中している。
それではこれからどうなるか?
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