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熱狂した夏。最も美しいと感じた瞬間。

気がつけば、もう夏も終わりを迎えようとしている。

今年の夏は本当にあっという間だった。
きっと生涯忘れることがない夏になった。
気がつけば、アカルクメンバーも7名になっていた。

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事業面も組織面も、当初想い描いていた想定以上のことが日々起きていて、不安に押しつぶされそうになるときも正直あるけれど、乗り越えた瞬間に待っている達成感に叶うものはない。

昨年の夏はオペを終えて、はじめて上半身裸で海デビューができ、アカルクを立ち上げる準備をしていたのでいろんな意味でワクワクと喜びに満ち溢れていた。
今年の夏は、シンプルに仕事に熱狂していた。

最近で言うと、とある上場企業のプロジェクトをゼロから短期間で全部創りあげることになり、途中発狂しそうになるくらい追い込まれ、なんとか全納品しきった後に会長からいただいた言葉には、思わずプロジェクトメンバーの皆で顔を見合わせて、涙が出そうになるくらいに心底震えた。

また別の企業でも、僕たちが進めていた社内整備によって、とても救われたという御礼連絡を社内のLGBT当事者の方から届けてもらった。
これまた自分達がやっていることは、誰かの希望や未来に繋がっているということを体感させてもらい、なんとも言えない込み上げてくるものがあった。

こういった瞬間に出会わせてもらえることが、自分の仕事の一番のやりがいやモチベーションに繋がっているんだろうな。

日々自分の力が足りず、悔しい想いをすることの連続だけど、それでもこれだけ熱中して仕事に向き合わせてもらえることには、感謝しかない。
形は変え続けているものの、やり続けてきてよかった。
もっともっと、想いを実現させていくためにもただただ、自分の経営者としても個人としてもレベルをあげていきたい。

そんなことを想った夏だった。

今年で社会人になって、13年目。
早いもので、気づくともう30歳になっている。
20代に自分がやってきたことが30代に反映されることが多いなと最近よく思う。自身の40代を考えた際に、これから過ごす10年という時間や経験がまた自分の未来を作るんだろうなと思うと、未来のためにも「今」をもっともっと濃く太く熱く生きたい。
そしてもっともっと多くの人の力になれる自分でありたい。

最近はそんな事ばっかり考えている。
そんな僕だけど、ふとした瞬間には「美しいな」と思うことが増えた
「美しい」という感じる場面や、言葉をよく使うようになった
昔は自分の名前が「歩」ではなく「歩美」という名前で、それが嫌で「美」という漢字を取ったけれど、心には美しさを持ち続けたい。

最近一番美しいなと思った場面は、とある企業の経営者の方と打ち合わせがありその企業のオフィスに行った時の事。
予定時間よりも少し早く着くと、エントランスもオフィスも電気が真っ暗だった。少し早いから、まだいないのかな?と、少し待ち、誰も一向に来る気配がなかったので、扉に手をかけると鍵が開いていた。
入口には片づけられた荷物があり、奥からはPCをカタカタする音が。

「すみませーん」と声をかけて中を覗かせてもらうと、その会社の経営者の方が、自身の机のところだけ明かりをつけて、楽しそうに音楽を聴きながらカタカタと仕事をしていた。

その光景があまりにも美しくて、思わず見とれてしまった。

僕が見ていることにその経営者の方は気づかれて、
「ごめん!ごめん!気づかんかった!」
と明るく笑顔を振りまいてくれた。

きっとあの光景は忘れることはない。

コロナ禍の影響で社員は全員リモートで、諸々と経営的にも大変であろう中、悲壮感漂う訳でもなく、
「俺一人だけやったら電気代ももったいないから!笑」と自身のデスクだけ明かりをつけて、楽しそうに仕事をしていた姿は本当に美しかった。

自分が同じような状況だった時に、あんな風に笑えるだろうか。
あんな風に楽しめるだろうか。
いろんなことを考えさせられた瞬間だった。

日常の何着ないことかもしれないけれど、目の前の事に流されず自分もこんな経営者になりたいなと思った。

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