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「好きを仕事にしたい!」3足のわらじを履くワーママが語る、新しいことにチャレンジする秘訣

「あの人はどうしてあんなに新しいことに挑戦しつづけられるのだろう…?」

そう思ったことはありませんか?

私は慎重に物事を進めるタイプなので、次々と新しいことに挑戦する方を尊敬しています。

今回インタビューした綾ひさよさんは、本業のマーケティングサポート、副業のライティングと家事育児に全力で取り組み、二足ならぬ「三足のわらじ」を履いて活躍するママさん。

仕事と家事だけでなく、オンラインスクールでスキルアップに励まれたり、今年の春に日本酒コミュニティ「酒小町」に入会されたりと次々と新しいことに挑戦されています。大好きな宝塚歌劇を月に1度は必ず鑑賞され、お酒を嗜む時間や小学生のお子さんと過ごす時間も大切にされています。

そんなバイタリティがあふれているひさよさんに、新しいことに挑戦しつづけるための秘訣や大切にされている考えなどを聞きました。

綾ひさよ(あや ひさよ)
新卒でIT企業に入社して営業として働いた後、ダイエットインストラクターやアロマセラピストとして働く。結婚と出産を経て、現在はマーケティングサポートとライティングの仕事を行っている。好きなことは、宝塚歌劇の鑑賞とお酒と幕末から近代史のゆかりの土地を巡って美味しいものを食べること。
X:https://x.com/ayahisayo_write
note:https://note.com/hisanotes

やりたいことは全部やった!興味関心に沿って過ごした学生時代


ーーまずは、ひさよさんのこれまでの経歴を簡単に教えてください。

ひさよさん:
新卒でIT企業に入社して営業として働いた後、ダイエットインストラクターやアロマセラピストとして働いていました。結婚や出産を経て、現在はSaaS企業でマーケティングサポートの仕事と個人事業主としてライティングの仕事を行っています。

ーーさまざまな仕事を経験されていますね…!昔から次々と新しいことに挑戦されていたのでしょうか?

ひさよさん:
学生時代は帰宅部で省エネタイプの人間でしたよ(笑)。学生時代にチャレンジしたことといえば、夏休みにいろいろな髪の色に染めたことや、いろいろなファッションのテイストを試してみたことくらいですかね。

ただ、自分の興味関心には忠実だったと思います。読みたいと思った漫画は全部読んだり、入りたい部活がなかった代わりに自分でHIPHOP教室を見つけて習ってみたり、偶然聞いて気に入った洋楽のレコードをお店に探しに行ったりしていました。2回短期留学に挑戦したこともありました。

ーーこれまでのお仕事も興味関心に沿って選ばれてきたのでしょうか?

ひさよさん:
そうですね。振り返ってみると、たしかに興味関心に基づいて仕事を選んできたと思いますね。

たとえば新卒でIT企業に入社したのは、当時私がEメールやmixiによって、いつでもどこでも誰かとつながれたことに感動して、ITのことが好きだったからでした。ITのお陰でクラスメイトの子とやりとりをして、仲を深められたのがすごく嬉しかったんです。

IT企業から転職したダイエットインストラクターやアロマセラピストの仕事は、体調を崩した経験から心身ともに健康になる方法に関心を持ったからです。

「好き」だけでは続けるのは難しい。自分の価値観も大切に。


ーーこれまで経験されてきた仕事が、すべて異なる業界や職種であるのが印象的です。未経験の分野で働くことに不安はなかったのでしょうか?

ひさよさん:
不安は特に感じなかったですね。失敗を覚悟で自分の興味や価値感に従って、ひとまずチャレンジしたいと昔から考えているので。

新卒で入社した会社は、当時売上の拡大に注力しているフェーズで、新規のお客様の獲得数が社員への主な評価軸でした。私は商品を販売した後もお客様の困りごとをサポートしたり、料金の見直しを行ってより安いプランを提案したりすることにやりがいを感じていたので、もっとお客様と長期的に関われる仕事がしたいと思っていました。

ちょうどそのころに私が通っていたジムは、目標体重を達成するまで親身にサポートしてくださって、まさに自分が理想とするスタイルの接客を行っていたんです。それで「ここで働いたら楽しそう!」と思って、そのジムに転職しました。

ーー転職することに迷いはありませんでしたか?

ひさよさん:
勤めていたIT企業は大手で安定していましたが、心身ともに体調を崩したことをきっかけに「自分が理想とする接客スタイルを追求したい」「自分の価値感に沿って正直に生きたい!」と強く思って転職しました。

転職先のダイエットインストラクターの仕事は、一人のインストラクターが一人のお客様を担当して、ダイエットの指導を行うスタイルでした。お客様のご要望に応えられるように試行錯誤を行うことを通して、お客様と長い関係を構築していくプロセスが楽しかったですね。後々お客様と年賀状のやりとりをしたり、ご自宅に呼んでいただいたりしました。「兄弟とお見合いしてくれませんか?」と言われたこともありましたね(笑)。

結婚を機に退職するまで約4年半勤めたので、私の好きなことと価値観がフィットした理想の仕事だったと思います。

自分ができることを見いだして、好きなことに関わってきた


ーー働く業界はご自身の好きなことを軸に選ばれてきたのですね。職種を選ぶ軸はあったのでしょうか?

ひさよさん:
自分ができそうなことで、自分が好きなことに関わることを大切にしてきたと思いますね。

新卒のころからITのことは好きではあるものの、プログラミングをしてITツールを開発することは自分には向いていないと思ってまして。

ツールの開発は技術者の方がやってくださるので、「自分がITに対してできることはなんだろう?」と考えたところ、技術者の方たちの想いや製品の良さを言葉で伝えていくことだと思ったんですね。

ーーなるほど!「私は開発はできないから、IT関係の仕事は諦めよう…」と思うのではなく、ご自分ができることを考えてITに関わってこられたのですね。

ひさよさん:
そうですね。現在勤めているSaaS企業でのマーケティングサポートの仕事では、企業のXの運用を担当しています。この仕事は、140文字以内の限られた文字数で社長のサービスにかける想いを代弁したり、サービスの魅力を伝えたりすることなんです。社長自身のXやブログを読んで社長の想いを解釈し、その想いが多くの人に広く届くように企業のXに落とし込むようにしています。

ライティングや広報スキルを学んでいる私だからこそ、多くの人に伝わりやすい言葉やキャッチーな言葉を使って、社長や社員であるエンジニアやマーケター、セールスの方たちの想いを広く伝えるお手伝いがしたいと思ってサポートさせていただいてます。

「好きを仕事に」を諦めない!夢は大好きな日本酒や宝塚歌劇に関わる仕事をすること


ーーひさよさんは現在も多くのことに取り組まれていますが、これから挑戦したいと思っていることはありますか?

ひさよさん:
実は最近、もう一度自分は何をやりたいかを改めて考えてみたんです。そうしたら、これまでの個人事業主としてのライティングの仕事はお金を稼ぐ意味合いが強い仕事、いわゆるライスワークだったと感じて。そのため、自分の好きなものや心が動くことに注力する仕事、いわゆるライフワークを少しずつ増やしていきたいと考えています。

所属している日本酒コミュニティ「酒小町」の代表である卯月りんさんの仕事に対する考え方が、私はすごく好きでして。りんさんはご自分が好きな日本酒と得意なPRスキルをかけ合わせて、日本酒のPRを仕事の一つとして行われているんです。まさに「好きを仕事に」を体現されているんです!

先日りんさんがご登壇されたトークイベントにいくつか参加して、より好きなことに関わる仕事をしたい気持ちが強くなりましたね。

ひさよさんが執筆された卯月りんさんのトークイベントのレポート▼

ーー「好きを仕事に」は素敵な考えですね!具体的にはどのようなことをやりたいと考えていますか?

ひさよさん:
まだ漠然としか考えられていないのですが、日本をもっと盛り上げることがしたいと思っています。私は日本酒が好きなので「酒小町」に入会したのですが、単にメンバーの方とお酒を飲んで楽しむだけではなく、地方の酒蔵さんを応援することもやりたいと考えています。

あと宝塚歌劇が小学生のころからずっと好きなので、少しでも宝塚に関わることができたらいいなと夢見ていますね。

「酒小町」での活動のご様子

ーーひさよさんの夢が実現するよう応援しています!最後に、なかなか自分がやりたいことを見つけられない人に向けてアドバイスはありますか?

ひさよさん:
まずはいろいろとやってみることが大事だと思います。失敗を恐れて何もしないのはもったいないことです。私は学生時代にあまりいろいろなことに取り組まなかったので、自分の価値観に気がつくのに時間がかかってしまったと思っています。

私の場合は、人と関わることで自分の価値観がクリアになったと感じているので、いろんなことをやってみて、いろんな人と関わることで、自分がやりたいと思うことを見つけていってほしいですね。

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新しいことにチャレンジしつづけるひさよさんのバイタリティの源は、好きなことをやりたい気持ちでした。好きなことに正直になって、日々行動されている姿は素敵だと感じました。

好きなことを仕事にすることは多くの人が憧れることですが、好きなことだけで生活するためのお金を稼いだりするのは簡単にはできないもの。でも、少しでも好きなことに関わることができたら幸福度がアップし、ひさよさんのように毎日を生き生きと過ごせるのではないかと思いました。

みなさんも一度立ち止まって、自分の好きなことを振り返ってみてはいかがでしょうか?毎日を頑張ったり、新しいことにチャレンジしたりするためのヒントが見つかるかもしれません!

〈取材・文=あゆむ(@un_passo11)〉

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