見出し画像

【総合病院あるある】リハビリスタッフの新人に多い勘違い

今回は、僕自身新人の頃に経験した話と、ある程度理学療法士を経験し、地域の役員になって話をするようになった「あるある話」を紹介します。


急性期と回復期でお互いの評価が残念な新人スタッフが多い。

医療には大きく急性期・回復期・慢性期と呼ばれる3つの期間があります。

急性期は文字通り、病気を発症してすぐの期間で、患者さんの病態がすぐ変化します。脳梗塞だと約2週間までの期間を指すことが多いですね。

回復期はリハビリを主たる目的に行う期間で、脳卒中や骨折患者さんが多いです。これは数か月にわたり治療し、在宅復帰を目指す期間です。

慢性期は病態はほぼ治癒傾向であり、大きな変化の期待はあまり期待できず、機能維持・向上を主たる目的としている期間です。

急性期での治療が終わった患者さんで、
継続して医療が必要と判断された場合、回復期病棟へ転棟されます。

ここで急性期リハビリスタッフと、回復期リハビリスタッフで残念なことが起きます。

僕が経験した範囲ですが、新人スタッフにこの傾向が強くて、

急性期スタッフからは
「回復期へ送ったらADL下がってた。もっとちゃんとリハビリして欲しい」等

回復期スタッフからは「ADL全然上がってないし、情報が少なすぎる。」等

互いが互いの悪評をしている場面を見たことがあります。

大事なことなので2回言いますが、これは新人スタッフに多い傾向です。

単純に互いの役割を明確に理解しておらず、
互いの状況を知らないがための偏見かと思われます。

他にも他人の評価を下げることで、
自分の評価を相対的に高く見せたいなどが考えられます。

当時の僕は2年目に回復期から急性期へと部署移動をしたため、

回復期の役割や事情が分かるため違和感がなかったですが、

急性期で勤務しているとき、
確かに回復期の役割と仕事内容を理解していなければ、

文句や愚痴があったかも知れません。

同じ職場の人間でも、組織が大きければ謎の対抗意識が芽生えます。

互いの仕事の役割や優先順位を理解していれば、尊重した関係で仕事が出来たかと思います。

それは経験することで理解することが多く、

経験が少ない新人スタッフさんには仕方のない現象なのかも知れませんね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?