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新しい人生の始まりです

やっつけた確定申告。これでやっとこの4文字の呪縛から解き放たれ、新しい人生を送ることができますありがとうございますこれから頑張って生きていこうと思います。

LINEともだち登録までして勝ち取った整理券は、いざ税務署に着いたら意味のないものでした。結局ね、並ぶのよね。当日整理券より優先なんてことはなく、予約していようが何していようが、着いた順なのです。3〜40分並びました。
前にいた家族のお子さんが、「帰る。帰る。帰る」を5分おきくらいに声を出して切実に願っていて、その度にお母さんから「ダメ。ダメ。ダメ」と却下されていました。分かるよ、帰りたいよね、つまらないんだもの。でもきっとね、お母さんも帰りたいと思うんだ。

並ぶ前に受付横のパソコンでe-taxのID登録をしたので、並んでいる間にそのIDを使ってスマホでできるところまでやってみました。

並びながら、立ったまま、前の人の動きに注意しながら、トートバッグを肩にかけたまま、スマホを片手に持ったまま、源泉徴収票を片手に持ったまま、辞書並みに分厚い病院と薬局の領収書を小脇に挟みながら、スマホの中では「郵便番号検索」と「電卓」と「e-tax」のアプリをこまめにスワイプで入れ替えながら、最近にしては驚異的な集中力を発揮してるなと我ながら関心していたら、急に途中で「一人分ですか?」と声をかけられて何かの書類を持っているお兄さんにピンクのド派手なクリアファイルを渡されて、今までしてた計算が分からなくなっちゃったじゃないかと若干憤慨しながらも、あの人若いな大学生のアルバイトかな?と予想してこのまま始まりそうな妄想にストップをかけ、何も身動きが取れなくなった頃、呼ばれました。

そして教えてもらいながらスマホで申告し、医療費の明細書だけ書いて提出すればOKでした。

「あそこの書記台で書いてください」と案内されたところで、先程の辞書ほど分厚い病院の領収書を広げながら一枚ずつ電卓を叩いていき、「そうそう、この日は胃潰瘍がひどくて大変だったんだよな」とか「この日が精神科の初診だったな、先生がめちゃ美人でびっくりしたんだよな」とか「あーこの日は歯医者の台の上でパニックになった日だ」とか、昨年の自分に想いを馳せながら紙をめくる左指が乾燥しかけたところで計算が終わりました。
無事提出し、終了。ここまでで1時間半。そのうちの3〜40分は待ちの時間、そのうちの30分くらいが医療費の計算の時間、相談の時間は10分程度でした。

そういえば入り口入ってすぐの受付の人、生瀬勝久にそっくりだったな。

駐車場の出入り口に交通整理するおじさまたちが4人ほど立っていて、混雑を見越した人数なのでしょうが、まだ期待以上に車の往来がなく、4人で固まって世間話をしていました。
わたしが前を通り過ぎようとすると、急に少しバラけて「ちゃんと仕事してます感」を出していたのが可愛かった。先生に注意されがちなやんちゃな男の子か。

こうして無事に成し遂げたわけですが、最後に一つ残った疑問。
事前整理券とはなんぞや・・・?
あの税務署とのLINE友だち登録が、1番無駄な作業だったよね。