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人間誰しも襲われる虚無感と鳩

昨日は通院の日でした。
とても調子が良く、ルンルンご機嫌で家を出たものの、ガタンゴトン電車で2駅、ボロンボロン調子悪くなってしまいました。

なんでだーと思い、それをS先生に伝えると、朝の不安薬を飲み忘れたことに気づきました。
それだ、原因は。
電車に乗ることが分かっていたのに、飲み忘れるなんて不覚!
お守りの源さんハンドタオルは忘れなかったけどね。
そして薬効いてるんだな、と再確認。

薬の増量も今回はなく、良かった良かった。
S先生は今日も美人だった、良かった良かった。
薬剤師さんがお薬手帳のシールをバランス良く貼ってくれた、良かった良かった。
木の根っこにつまづいて、太腿の裏がつった、良かった良かった。

ぐったり疲れてしまったので、帰りはゆっくり歩きました。
あー疲れたなぁ。最近気分がマイナスに振れることが多いなー。なんでだろ。

そんなことを考えながら歩いていると、いつも通りがかる公園に辿り着きました。

ウーバーイーツの配達員の人が肩を落としてボーッとしている。
ベンチにあの大きいバッグを置き、その隣で疲れ果てた顔でボーッとしている。
スマホを触るでもなく、視線が宙を漂っている。口が開いている。
・・・キミ、虚無感が全身に出ているじゃないか。

そりゃ疲れるよね。自転車で行ったり来たり。
自分が選んだ仕事だけど、そりゃ疲れるよ。このご時世、玄関前に置くだけっていう選択肢もあるみたいだし、しょうがないことだけど汗かいて自転車漕いで、誰の顔も見ずにポンと置いてくるだけだもんね。そのうち、何のために届けてるの?って気持ちにもなるよね。
うんうん、少しだけその気持ちが分かるよ。
でもちゃんとみんな、助かってるよ。

何故だか少し勇気づけられたわたしは「帰ったらなにも考えず昼寝しよう。疲れてる時は昼寝だ!」と意気込んで帰りました。

こういう本人が意識していないところで、人の心をささやかに動かすことってあると思います。
今はそういうことに特に敏感になっているけど、過去にもそんなことはたくさんありました。
・・・もしかしたら、それで誰かの命を救っていることもあるかもしれないしね。

周りをグルリと見渡すと、見えていないものが見えてきて、転がっているものをたくさん拾えるかも。
今は休んでまったり過ごしているんだから、見過ごしてきたそういうものを拾うチャンスです。
そろそろ気分転換に、たまには散歩に出かけることも考えよ。

ちなみにしばらくした後、その公園を振り返ってみたら、彼の周りに鳩が集まってきていました。
・・・お願いだから、今は一人にしてあげて。