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小さな生活感のまとまり

解体、建設、補修。
この3つ、わたしの家の周りで同時に行われています。
リビングに座ると、右で建設、左で解体、下でマンションの階段の補修作業です。
トントン、カチカチ、バリバリ、ガタガタ、ギュイイーン。
壊して作って直す。世の理。意味が違うかもしれないけど。なんとなく。

左右下と騒がしく、静かなのは上だけじゃんと空を見上げてみたら、雲が2層に分かれていて、上の雲は晴れの雲、下の雲は黒い雲、そして黒い雲だけが風に乗ってどんどん飛ばされていました。今日は上も騒がしいんかい。

そんな中、いろんなところから響いてくる音と、強めの風に吹かれてやってくる水分多めの空気が、今日も世の中回っておりますよ!と言ってくれているようで、不思議とわたしは落ち着いていました。
いつも感じる、わたしがいる部屋だけ取り残されている感覚。それを少しも感じることなく過ごせて、わたしも一緒に連れていってくれたよう。周りと違って生産性はゼロだけど、たまーにある、こんな日。

今朝は悩んだ挙句、5時頃から散歩へ出かけてきました。
往復1時間半くらいのいつものコース。涼しいかなーって少し厚手のシャツを羽織っていきましたが、家に帰る頃にはじんわり汗をかいていました。

散歩の途中の川向こうに、大きなマンションが乱立しているところがあります。帰り道にその場所を通りかかったのが6時半頃。
遠くから見上げるあの小さな窓ひとつひとつに誰かが住んでいて、きっと今頃学校なり仕事なりに行く準備をしているんだろうって思いながら通り過ぎました。
朝ご飯の支度をしている人はどれくらいいるのかな。
いい加減起きなさいと怒られている人はどれくらいいるのかな。
逆にこれから就寝という人もいるんだろうな。
今日はプラごみ回収日だから、ゴミ袋をまとめている人もいっぱいいるんだろうな。
生活感。ちっちゃな生活感のまとまりを思い浮かべながら、朝の空気を存分に吸いました。

そういえば家の周りの工事も、12時から13時の間は面白いくらいにピタッとやみます。
お昼ご飯の時間。
これも小さな生活感。
家に着いたら、わたしもまとめておいたプラごみを出しました。