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歩いても歩いても

我が家にやってきた電気ストーブ、1日中ピッタリ張り付いています。
暖かいんだもの。点けた瞬間に暖かさがじんわりくるんだもの。そりゃ離れられないわ。
乾燥がひどいけど、そこは電気ストーブのスチームをON。そして麦茶をよく飲むこと。

仕事を辞めてからずっと心の底にあるのは、生まれてから今までにあった嫌なこと、傷つけたかもしれない人たちのこと、そのことしか思い出せず、何かしていてもふと頭の中によぎってはその度に罪の意識を感じて、もれてくるのはため息と胸を締め付けられる感じなのです。
よく、歩くと自律神経が整えられるって言うけど、散歩の間にその思いと戦っていて、自律神経どころの騒ぎじゃない。それでも、家にこもるよりはいいのかなって歩いています。

自律神経を尖らせたまま歩いていても、たまにある面白いこと。そこに敏感になるようになるべく頭の中を空っぽに、周りに目を向けていろんな感情にフタをする。レッツ無心、カモン無心。
できないけど、無心。

この間、雨が降った時なんかは、いつもの散歩コースの川沿いに誰も人がいなくて、まさに1人の世界でした。雨降ってるしいつもより寒いし、そりゃそうだよなって思っていたら、川から鴨の鳴き声が。あのアホっぽいグェグェ。鴨にはこの寒さは通じないんだろうなって下を覗いてみたらなんと、いつもは上がらないところを鴨が歩いていて、わたしとの距離2〜3m。
こんなに鴨に近づいたことはなくて、傘をさしたまま釘付けになってました。もうね、あのかわいい足で茂みをペチペチ歩いてました。餌がそこにあんのかな?いくらでも見ていられます。どちらかといえば嫌いな雨に、感謝だ!

昨日は、散歩がてら遠めのスーパーに行ってきたのですが、その最中に犬の散歩を見かけました。黒いフレンチブルドッグ?なのかな、とにかくなんだかブザカワイイキュンキュン犬。きゅんです。
キュン犬は後ろを歩いていたのですが、わたしが歩くペースとキュン犬のペースが同じだったのか、それとも飼い主さんが歩くペースが同じだったのか、とにかくわたしの後ろに結構近い距離で足音が聞こえるのです。あの、アスファルトの上を歩く足音。カチャカチャ?チャカチャカ?そんなやつです。

かなりの距離、後ろを歩いていて、その足音から察するにけっこう近くを歩いていたはず。もうその音が可愛すぎて、後ろを振り返りたくて振り返りたくてしょうがなかったけど、飼い主さんがもちろんいるわけで、変な人と思われたくないので、必死で、必死で我慢しました。こういう時はお腹に力を入れるといいらしいよ。
どんな顔してるんだろう。どんな風に歩いているんだろう。
もう我慢できない、意を決して振り返る!!と思ったら、角を曲がって行きました。わたしが持っているタイミング能力なんてそんなもん。いつもちょっと遅い。

一昨日は、お母さんと川を眺めている小さな女の子が、鴨を見ながら「パパ!」と叫んでました。
あと、自転車でお父さんの後ろに乗った女の子に、お父さんが「俺の仕事は世界を救ってるんだよね」って話してて、BOSSのCMを思い出したよね。

外に出て、いろんなものを見つける度に、わたしの重い気持ちが晴れていっているはずで、きっと前に比べれば、ため息が軽くなって胸の締め付けも軽くなっているはず。
本当のところは分からないけど、そうだといいなって思いながら、今日も歩いてきます。