95.美味しいものを食べるということ
リビングで寝てしまいました。
起きたのは朝の4時。電気もつけっぱなしだったので、目がショボショボするわ、喉はカラカラだわ、残念な寝起きでした。
また寝る気にもならず、そのまま起きて、朝ごはん。すーぐお腹へっちゃうんですよね。なので、朝の4時台にスクランブルエッグ。
外がまだ暗かったので、夜ごはんなんだか朝ごはんなんだか、訳が分からないまま完食しました。いつ食べても美味しい。卵って最強。
スクランブルエッグの作り方を飲食店のシェフに教えてもらったことがあります。
卵は泡立て器でよく混ぜる、そして牛乳と溶かしたバターを少し入れ、さらに温めたフライパンにバターを引き、弱火にしてから卵を投入。
菜箸ではなくスパチュラ(ヘラ)で休むことなく混ぜながら、火が通りそうになったらフライパンをコンロから外したりしつつ、超弱火。
ゆっくりゆっくり火を通していくことで、フワフワのトロトロになり、ちょっと半熟くらいで出来上がり。
これでホテルのモーニングに出てくるスクランブルエッグの完成だ!とシェフは言ってました。
お試しあれ。
そのシェフは、肉汁たっぷりでパンパンのハンバーグの作り方も教えてくれました。これはわたしの勝負めしなので、作り方は秘密です。ヒントはタネを混ぜる順番と、空気を抜くときの手の動かし方。
ただ冷凍してしまうと、肉汁が逃げてしまうんですよね。作り置きには向きません。
最近は用事があることが多く、疲れ気味です。
わたしは疲れて余裕がなくなってくると、焦燥感を感じ、そしてそれがイライラに変わっていくのです。ダサいですよね。
怒りと向き合うカウンセリング的なことを受けてみたい。
そしてキレイな先生に「そんなんじゃ怒りは静まりません!」って怒られてみたい。
こういう時に発揮するMのパワー。
ちなみにわたしは女です。女でも女に怒られたい時もあるよ!
もしわたしが今、高台から街を見下ろすようなことがあったら「夜景が綺麗だね」ではなく、
「こんなにたくさん人が住んでるなんて、ウンザリ」
と思ってしまうことでしょう。
ロマンチックも台無しですし、素直じゃないただのひねくれ者です。
あと、わたしがテレビを観なくなったのは、人の笑い声や大声を聞きたくないからです。
爆笑している人を見ると、虚しさしか感じません。
すっかりひねくれてしまったようで悲しい・・・。
そんなひねくれ者でも、好きなものを食べたり飲んだりしている間は素直になれるようで、時間もゆっくり流れ、気がつくとニコニコしています。
家に一人でいるのに「美味しい!」って声に出しちゃったりします。
幸せを感じるんですよね。
なので、疲れているのに昨日は無心でハンバーグをこねていました。
チョコミントがデザート部門第1位で、おかず部門第1位はハンバーグ。
シェフに教えてもらった通りに作っていたのですが、欲が出てしまいタネを増やそうといつも以上にパン粉を入れてしまいました。
結果、量はできたけど味がボソボソ。しょうがないので、煮込みにしてごまかす作戦。
それでもハンバーグはハンバーグ。ニコニコ満足です。
食が幸せと感じるのは、母の影響だと思います。
母は調理師免許を持っていて料理が得意だったのと、わたしが「美味しい!」って食べていると心の底から嬉しそうにしていました。
その顔が、わたしにとって幸せの象徴になったように思います。
そういえばあのシェフも、母と同じ顔でした。
そして、食べているわたしの顔もきっと同じ。
お昼はなに食べよう。和食か洋食か・・・。
迷っている時も、きっと同じ顔です。